雲南茶葉古道をかじる茶旅2025(3)麗江の茶馬ホテル

普通の駅は15分前にホームに降りるが、ここは25分前、しかも始発だからゆるゆる乗り込む。当然満席かと思っていたが、所々空いている。ただ私の席は窓側で、横の2人の女性はほぼ動かず、何と4時間そこに閉じ込められて窓の外を見て過ごす。列車は120₋150㎞の速度で淡々と走っており、時折古い家などが見える程度で、どこを見ても飽きてきた。停まる駅は何と2つしかない。目をつぶっているしか仕方ない。

ちょうど2時間ぐらいで大理の近くに来る(10年前は高速鉄道が無く、確か7時間ぐらいかかっていた)と、突然湖と高い山という風景が登場し、車内が急に沸き、皆が一斉にスマホを構え始める。大理付近で結局30分ほど停まっていたようだったが、その後はスムーズ。車内では売り子さんが見事な話術で特産品の販売を始め、何だか観光の雰囲気が出てきた。それが終了すると約4時間かかって、麗江に着いた。

気温は昆明より少し低いが、非常に気持ちが良いのは空気がきれいだからだろうか。ホームに吹く風が特によい。出口を出て車を呼ぶとどこでも同じように指定場所に誘導されるが、そこは駐車場になっており、予約した車を自分で探すことになるが見付からない。入口に立っている人が声を掛けてきて、自分の運転手だと分かる。

駅から古城までは30分以上かかった。途中渋滞もある。さすがに連休だからか。ようやく着いたと思ったら、運転手が「この中には車は入れないから、歩いていけ」と降ろされてしまう。しかも指さした方は駐車場で結局抜けられず、騙された思いで、トボトボと石畳の道を行く。スーツケースを引っ張るのは大変でかなり疲れる。標高も2400mに上がっているので息が切れる。

宿泊ホテルは広場の前で、馬幇の像などが置かれており、茶馬広場という名前だった。そして何とこのホテル自体が、その昔の土司(地元の管理者)、木氏の王府驛駅旧趾(茶葉の集散地)だった場所だと書かれており、何だか周囲が茶に囲まれており、気持ちが茶馬古道に寄っていく。

宿の敷地はかなり広く、茶葉の集積地としての規模が窺われる。四合院の庭が3つもある。部屋もかなり広くて快適だ。部屋に冷蔵庫が無いのは、必要性がそこまでないということだろう。エアコンもないようだが、寒くなればセントラルコントロールとなるのだろうか。まあ何だか期待が持てる。

時間は午後2時。腹が減ったのだが、何を食べるべきか。さっき車の窓から見えた清真の文字が気になってしまい、歩いて探しに行く。そこは車通りの端っこにあった。25年続く回族食堂と書かれている。メニューで気になったのが、牛干巴(雲南回族の伝統料理)。頼んでみるとこれは干し牛肉を作って再度揚げたもの。塩気と油が意外と強く、サクサク食べられるという感じではなかったが、別の部位の牛肉は美味しく、ご飯と一緒にかなり食べた。また無料で出てきたお茶(たぶん緑茶)がかなり美味しくて、これを飲むと干牛肉も入っていく感じがあった。

店は家族経営で、1998年に開いたという。麗江に回族は多いか聞くと「回族は大理だ」と言い、彼らも元は大理にいたようだ。ここには馬幇がいたのだから、その中継地として当然回族もいただろうとは思うが、その関係はこれから明らかになるだろうか。

この古城の中で最も有名なのは土司であった木氏の邸宅、木府。そこへ向かうと急に雨が降り始め、ドリンクだけ買って宿へ引き上げた。だが雨はすぐに止み、すぐにもう一度木府に向かった。古城内は道が曲がっていたりして、しかも石の道で歩きにくく、なかなか目的地に着かない。だが、その光景は観光化されていると言ってしまえばそれまでだが、それなりのいい雰囲気を持っており、思わず写真に収める。

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