《広東茶食旅(広州・潮州・深圳)2025》(8)潮州から深圳へ

3月20日(木)潮州から深圳へ

今日は深圳へ向かうことにしていた。朝は潮州最後のご飯を探しに外へ出た。フラフラしていると、笑顔でこちらを見ているおじさんがいた。何と一昨日鳳凰鎮から潮州まで送ってくれた運転手だった。何と奇遇なことだろう。これも何かの縁、と彼に潮汕駅まで送ってもらうことになった。そして彼が指した方向へ歩いて行く。

その辺にはいくつかの食堂があった。海鮮粥でも食べようかと思ったが、鍋で煮る粥はとても一人で食べ切れないと言われてしまった。更に行くと尖米圓と書かれた看板が見えた。なんだろうと思いながら思いついたのはバンコクで見るクイジャップ。文字からするとそのようであり、実際に来た麺を見てもそのように見えた。だがタイ料理に詳しい人によれば、「これはタイではギアムイー。潮州語の尖丸(チアムインぐらいの音?)の転訛で、クワイジャップ(粿汁)はもっとくるくるしている」とのこと。取り敢えず潮州由来のタイ料理を1つ見付けた。

荷物を纏めてロビーに降りると運転手がやって来た。駅まで40分、色々な話をして過ごした。潮州の良い所も出てきたが、息子2人は広州の大学生でお金がかること、なども出た。コロナ中は大変だったことだろう。数年後に軌道車が開通すると、またかなり景色も変わり、彼の仕事も変わっていくだろうか。

駅に到着するとかなり暖かかった。来た時とは大違いだ。私は深圳へ行くのだが、予約した列車は何と香港西九龍駅まで行くらしい。本当に便利になったものだ。以前深圳北駅まで行ったことがあるので、今回は敢えて香港との境、福田駅まで行くことにした。途中の景色は田んぼや畑、また山々が見えていたが、深圳に近づくにつれてビルが並び始めた。今回本当は恵州でも泊まろうかと考えていたが、次回に回した。

多くの乗客が深圳北駅で降り、車両はスカスカになった。福田駅で降りた方が羅湖などに近いと思ったのだが、ここで20分以上停車しており、福田駅で降りた後も、地下鉄駅までが遠く、北駅下車が正解だと分かったが後の祭り。まあ初めての福田駅が見られただけでも良かったか。いっそのこと、香港まで行きたかったな。福田で降りる乗客は少なかった。

羅湖行き地下鉄を探して乗り込む。終点で地上に上がると、そこには何となく安心感がある風景が見える。しかも今日予約したのは、その昔の憧れホテル。期待感満載でロビーに行ったのだが、チェックインが面倒くさい。そして何とデポジットとして、宿泊費の2倍を請求される。だが私はTrip.comで予約する時、既に1泊分のデポを払っている。フロントの男性は英語を話すが実に偉そうな態度だ。

一体どうなっているんだ。だがいくら言ってもらちが明かず、結局2泊するのに約5泊分のデポを微信で収めた。掃除のおばさんはとても愛想がよかったが、部屋は何とも古い。しかも機能性が本当にない。コンセントは少なく不便。お湯を沸かす場所もなく、何と床にポットを置いて掃除機用コンセントで凌ぐ。こんな状態だから、中国人ビジネスマンは泊まるはずもなく、泊まっている人を見るとイベント系か、東南アジア華人の団体が多いように見られた。

取り敢えず深圳に立ち寄った目的である、茶葉世界を訪ねる。ここは2001年以降、私のお茶勉強の場であり、中国茶に一番触れた場所である。そして今も尚付き合いのあるお茶屋さんがある。宿からは歩いて3分という近さ。エスカレーターで2階へ上がると懐かしい風景が広がるが、2年前に来た時同様、ほぼお客らしき人はいない。

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