マレーシア茶及び食の旅(4)タイピンから国境へ

宿のすぐ近くにベーカリーがあった。新しい店舗の脇に古びたドアの製パン工場が見え、そこには1918の文字がある。タイピンで最も古いパン屋かもしれない。ラスクのようなものを買い、宿に戻って紅茶を淹れて食べてみると美味しい。本当はまたどこかの食堂でブランチを食べようと思っていたのだが、これで満足してしまう。

お昼前後はクイーンズ駅伝を見て過ごす。鈴木亜由子が久しぶりにいい走りをしていて喜ばしい。見終わるとやはり何か食べたくなり、またフードコートへ。好きなスポーツを見て、腹が減った美食食堂へまっしぐら。こんな生活、幸せだな。汁なし撈麺を頼んだが、おばさんが「ワンタンも食べたら」というので、併せて頼むと、これがモチモチで美味い。まあ、とにかく何を食べても300円程度だから、気兼ねなく追加できるのが何とも嬉しい。

腹がくちると散歩するしかない。時計台など古びた建物が並ぶエリアを歩いて行くと、郵便局など歴史的な雰囲気が漂う。さすがな150周年の街だ。また宿に帰り、今度は大相撲の千秋楽を見る。琴桜がやった!それにしても、日本のスポーツを見ながら、食べたい時に外へ出て、腹が満足すると散歩。夢の極楽生活かもしれない。年に1度ぐらいはこういう生活に浸りたい。

それでも夕方5時前にまた食べに出る。今度は何を食べようかと考えていると、ちょうど目の前に老舗茶室があった。まだ開いているようだったのでふらっと立ち寄る。メニューを見て、唐揚げ炒飯?を注文する。ここは創業から何年ぐらいやっているのだろうか。普通の炒飯に見えたが、意外に旨い。と思っていると、店を閉められ始めたので、慌てて外へ出た。この店は近所に2号店も出している。さすがに今日の食事はこれで終わりだ。

11月25日(月)タイピンからハジャイへ

タイピン最終日の朝、また何を食べようかとフラフラする。昨日の茶室の近所には、古びた茶楼があり、早起きの老人たちが集まっていた。擂茶などと魅力的な文字も見えたが、何故か気分が乗らない。フードコートで最後の一食を探していると、海鮮粥が見えた。これだと思い注文すると、かなり時間、ぐつぐつ粥を温めている。値段も13リンギとこれまでで一番高い。アツアツの粥は非常に旨かった。フードコートでの飲み物は原則中国茶。

天気が良かったので、湖の周りを半周した。今日は平日で観光客も減り、かなり気持ちの良い散歩だった。写真もきれいに撮れたような気がするして満足する。もう一度海南鶏飯を食べようかと思ったがさすがにその気力はなく、宿へ戻って休息する。チェックアウト時間の12時に宿を出てゆっくり歩く。

駅で何か食べようかと考えていたのだが、周辺の食堂を眺めてみても、ちょうど食べたい物に出くわさず、列車を待つこととなった。先日の係員に挨拶してホームで待ったが、列車は遅れていた。20分ほど遅れてやってきた列車に乗り込んだが、ほぼ満員。団体観光客が結構乗っていた。車窓の景色は基本的に変わらないが、途中で雨が降るなど、その雰囲気は時々変わる。結局2時間半以上かかって国境のパダンブサール駅に到着した。

時刻は15:40。実はハジャイ行きの列車は1日2便しかなく、午後は15:40分発しかない。とかなり焦って改札を抜けたが、何と時差が1時間あり、16:40出発だと分かる。係員に聞くとまずはハジャイ行きのチケットを買って、それから出入国審査となるらしい。ところがそのチケット売場に人がいない。確かに1日2便だから、係員も完全にダレている。僅か50バーツのチケットを買うために待つ。

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