スリランカご縁の旅2014(7)キャンディ 法事に同行する

4月6日(日)リリーバレー茶園

寺に来たが特に用事がある訳ではない。今朝は早くから起き、散歩に出る。相変わらずヒンヤリとした山間の環境。コロンボより断然いい。前回も歩いた道、リリーバレー茶園を目指す。前回は入口までで引き返したが、今回は茶園を見ようと、頑張ることにした。

今は真夏、朝と言えども日差しは強い。茶園の茶樹も水が欲しそうに下を向いている。かなり厳しい状況だ。勿論茶摘みをしている人はない。リリーバレーと書かれた所を下ってみる。ところがいくら行っても茶園もないし、工場も見えない。途中には結構立派な家が並んでいたりする。

どうやらこの集落は以前茶園関係で働いていた人々の家らしい。今キャンディの茶業はかなり廃れたと聞く。この辺も完全に止めてしまっているのだろう。相当に歩き回ったが、迷子になりそうで断念した。

元の場所に戻ると、そこにはロッジの場所が示されていた。奥に門があり、そこを潜ると工事している人がいた。更に奥に行こうとすると管理人らしきオジサンが出てきた。見学したいというと、案内してくれた。

ここは昔茶園マネージャーのロッジだったらしいが、現在改装中。これからは外部の客も入れる、実質的には高原のホテル、のようにするらしい。確かに見晴らしの良い場所に建物を建てている。ここからなら下が一望できる。一部茶園も見える。帰りもまたトボトボと、歩いて戻る。

法事に同行

寺に帰ってみると、ちょうどスマたちが出かけようとしていた。どうやら近くの檀家の家の法事に行くらしい。お前も付いてくるか、と聞かれたので、付いて行くことにした。でもお坊さんの仕事に私のような者が付いて行って大丈夫なのだろうか?

車で5分ぐらいの家に行く。既に親族が集まり、他の寺からもお坊さんが呼ばれてきていた。我が寺の95歳の長老がご出馬し、皆が出迎えに来た。家の中に入ると、お坊さんは皆並んで座り、在家さんは下座に座っている。私も下座からお坊さんを見上げた。スマが最初に声を発し、読経がスタートした。下手の人々も熱心に祈りを捧げている。その後老師の講話があり、スマも補足する。すでに実質的にスマが仕切っているが、それでも95歳で現役として出て来る、その貫禄は凄い。

その後お坊さんたちに食事が振る舞われる。準備の関係で私も外へ出て、椅子に座る。すると横に座ったオジサンが、英語で話し掛けて来る。何でもウバあたりの茶園のマネージャーらしい。昔はキャンディの茶園にいたが、最近この辺の茶園は閉鎖が多く、遠くへ行くことになったらしい。彼の茶園も訪ねてみたいと思ったが、場所などを聞く前に食事が始まってしまった。

食事は在家の人々がお坊さんの為にサーブする。私はどうするのかなと見ていると、お坊さんへの振る舞いが終わった後、私だけ特別に食事を取るように言われる。これは外国人だからという面と、お坊さんたちと一緒に帰るためという両面があったようだ。恐れ入りながら、テーブルの上の食事をいくつか取り、ご飯と混ぜて食べる。箸やスプーンはないので、勿論手で食べた。魚なども入っており、美味しかった。

そうこうするうちにお坊さんたちは食べ終わり、各人談笑を始めた。お坊さん同士のコミュニティもあるのだろう。なかなか面白い体験のうちに、この訪問は幕を閉じ、また車で寺へ戻った。

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