スリランカご縁の旅2014(2)ネゴンボ高級住宅の部屋を間借りすると

4月2日(水)2.ネゴンボ 高級住宅街の宿

空港も改修されていたが、スマの車も日本車に変わっていた。『スリランカはどんどん変化している』と開口一番スマは言う。空港を出ても見覚えがない。暗いせいだろうか。途中まで走っていくと、空港高速が出来ていた。確かにスリランカは進歩している。

本日は夜も遅いので、空港に近いネゴンボという街に泊まることにした。スマも土地勘がないというので、ネットで手ごろなホテルを適当に予約した。だが夜中の2時だ、道を聞くにも人影はない。結構探すのに苦労した。最後はスマたちが今晩泊まる知り合いの家へ行き、場所を聞いてようやく分かった。だが着いた場所は予想外だった。しっかりした門が固く閉ざされた高級住宅地、住所はそこを指しているのだが、私のホテルがそこにあるとも思えない。『Ivy Cottage』と門番に行ってみると、なぜか門が開き、門番が自転車で先導してくれる。中はやはり豪華な一軒家が続く。

自転車がそのうちの一軒の前で停まり、呼び鈴を押す。こんな夜中に人の家をたたき起こしているようで気が進まない。ちょっと待つと女性が出てきて、中へ入れてくれた。中も立派なリビングスペース。私の部屋は2階の一室だと知り、これはホテルではなく、ホームステイ、というか間貸しだと分かる。

まあそんなことはどうでもよい。早く寝たい。だが水も飲みたい。部屋には水があったのでごくりと飲んでいると女性がやってきて、ネットのパスワードを教えてくれ、そして朝食の時間と卵の数などを聞いて下がった。一体どうなるんだ、これは?クーラーを効かせてベッドに潜り込むと、あっという間に寝入った。

午前3時に寝て、9時に起きた。予想外に寝ざめが良い。鳥のさえずりが心地よい。リゾート地の高級別荘に来たような気分だった。部屋代は僅か45ドルなのに、バストイレが部屋にある。所謂メインベッドルームを使っているらしい。下へ降りるとちょうど朝ごはんの支度が出来ていた。

泊り客は私しかいないようだ。私の為にトーストが4枚、オムレツ、そしてグアバジュース、更には暖かい紅茶も出て来る。そしてデザートのフルーツが山盛り。昨晩の腹の具合と寝不足を考えれば、当然朝は軽めにしなければいけないのだが、このように出されてしまうと、食べないわけにはいかない。というか美味しいのでどんどん口に入ってしまう。

この宿は一体何なのか、という疑問を女性に聞くと『それは今晩8時にオーナーが戻ってきてお会いしますので、その時聞いてください』とまるで謎めいた答え。私はオーナーに会いたいとも言っていないし、勿論アポイントがあるはずもないのに、既に今晩8時に予定が出来ているようだ。

SIMカード

朝食で満腹となり、またベッドに潜ると寝入る。外は暑くなってきているようだが、やはりスリランカもよく眠れる。何と午後2時まで起き上がらなかった。まあ、今日は休息日、と決めていたのだが、それにしても。

取り敢えずネゴンボのビーチでも眺めようかと外へ出る。門の右には鉄道の線路があり、左にずっと歩くとビーチだと教えられた。だが門の隣を歩いただけで、私はこの街に興味を持ってしまった。何と隣は墓地で、その隣は教会だった。仏教国スリランカで教会とは珍しい、と歩いて行くと、今後は本格的な墓地がある。中には十字架が沢山見えた。

実はネゴンボは街中に教会がある、クリスチャンの街だったのだ。後で調べてみるとポルトガルがやってきて以降、宣教師たちが熱心に布教活動をしたらしい。スリランカの海岸沿いはその影響でクリスチャンが今でも多いとのことだが、中でもこのネゴンボは有名らしい。

ビーチまでは歩いて15分と言われたが、意外と遠いなと思っていると、1軒の小さなショップがあった。携帯を取り扱っていたので、何気なく入りSIMカードはないかと聞いたところ、初めは意思が通じなかったが、若いにいちゃんがやってくると『ここで買える』という。料金もカードが150r、通話料が100rで50分ぐらい付くらしい。これで十分と買い込んだが、どうやらパスポート番号で登録する仕方が分からず、四苦八苦。

何とか開通したが、今度はパスポートコピーが欲しいという。斜め向かいでコピーできるのだが、5時までは昼休みということで、私があとでコピーして持ち込むことで話がつき、晴れてSIMをゲットした。スリランカも便利になったものだ。

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