スラバヤ・メダン 突撃インドネシアの旅2019(5)何とかメダンに到着したが

8月29日(木)
メダンで

振替便は朝8時半出発だったので、6時過ぎに起きて、ゆっくり朝食を食べて、40分前に宿を出た。もしこれがマレーシアに入国していたら、空港までの足を確保して出国審査に並び、ゲートまで来なくてはならないので、どうみても1時間以上節約できたと思う。ところが搭乗ゲートまで行くと長蛇の列。最後の荷物検査が非常にチンタラしているので驚く。

 

ちょうど私の後ろに来た人、昨日乗り継ぎゲートで同じ手続きをしていた。華語で話が通じたので話ながら待つ。彼はメダンの華人で、商売をしており、出張でスラバヤへ行った帰り。『インドネシア政府は本当に何も考えない。自国内移動に外国のエアラインを使われて平気なんだから』と至極まっとうなことをいう。

 

お茶について聞いてみると『メダンは華人も多いが、中国茶を飲む人は多いだろうか。郊外に茶畑があると言ってもあまりピンとこないし』という残念な回答だった。そんな会話をしている間に、荷物検査が終わり、ようやく搭乗できた。さすがに機内は空いており、ゆったり。約1時間でメダンに着いてしまうのだが、この1時間のための待ち時間は実に長かった。

 

メダンの空港に着くと、また入国審査がある。今回はスラバヤで買った帰りのチケットを差し出し、難なくビザ免除となった。それにしてもやはり出入国は面倒だ。インドネシアの国内線充実に期待したい。スラバヤと比べると、メダン空港は新しいのか、かなりきれいに見えた。

 

この空港には市内に向かう列車が走っていると聞いていたので、乗ってみることにした。ルピアは持っているので切符を買おうとした。係員の女性が英語で説明してくれるが、何と現金では買えず(現金の場合は別途カードを購入、このカード代として2万ルピア取られるという)、クレジットカードを使って機械で買うようにと言われる。インドネシアで現金が使えないとは。10万ルピアのチケットをカードで購入。

 

車両はきれいで座席もゆったりしているが、ドアは後ろの1両目しか開かなかった。乗客が少ないということだろう。発車すると、いきなり田舎の畑が広がる。駅はいくつかあるが乗ってくる人はあまりいない。約1時間かけて列車は市内に入り、メダン駅に到着した。この駅には古いローカル列車が停まっている。

 

実は初めての都市だったので、ホテルの予約をしていた。が、昨日の騒動で、泊ることは出来なかった。だが、朝の10時過ぎに駅に隣接したこのホテルに辿り着いたので、一応ノーショーにはならずに済んだ。そしてもう1泊予定していたので、そのままチェックインした。

 

すると、朝食が付いていますがどうしますか、と聞かれる。その朝食とはスタバのコーヒーとパンらしい。下の階にあるスタバに急いで行っていると、まだ朝食提供時間であり、もらうことが出来た。何となくうれしい。こちらのホテル代は支払ったが、KL空港では無料で泊っている。採算はどうなっていると考えるべきだろうか。この朝ごはん分が儲かった、ということだろうか。クロワッサンが意外とうまい。

 

部屋は掃除中だったが、一番奥だけが空いていたので、そこに入る。決して広くはなく、設備が整っているとも言えないが、寝るだけなら十分だろう。朝ご飯を食べて、ちょっと休んだ後、街の散策に出かける。取り敢えず駅周辺でいいホテルはないか探したが、一長一短で、決められない。

 

突然古めかしい洋風のがっしりした建物を見つける。そこに漢字を発見して思わず入っていく。Tjong A Fie’s Mansion、張躍軒という大物華人の家だったようで、博物館になっており、入場料を払って中に入ってみた。かなり立派な2階建ての屋敷であり、調度品なども豪華で、展示品の数も相当多く、勉強になる。やはりスラバヤに比べ、メダンは華人が目立つ。

 

受付の女性に『チャイナタウンはどこにあるのか』と聞いてみると、すぐ近くにあるが、夜市が立つ場所はここから3㎞ぐらい離れているという。まずはこの付近を散策してみる。だが、なぜか漢字の看板には出会わない。中国風の建物も見られない。この辺はスハルトの影響なのだろうか。

 

ずっと歩いて行くと、きれいなモスクや宮殿などが出てきた。取り敢えず宮殿の中を見学したが、特に目ぼしいものはなかった。モスクは外から写真を撮るだけにした。帰り掛け、漢字が少し見えた。どう見てもうまそうな食堂だったので入ってみた。華語は通じ、おばさんが珍しそうに話をしてくれた。焼そばがとてもいい味出している。これで食べるところも見つかったので一安心だ。

 

 

宿に帰ってゆっくり休む。早起きした上に暑い中を歩いたので相当に消耗した。夕方、駅の反対側にあるモールへ行く。かなりきれいで大きい。地下はロッテモールになっていたが、特に食べたい物もなく、ドリンクだけ買って宿に帰る。部屋にはなぜか無料のカップ麺が置かれていたので、それを食べて寝る。

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