インド アユルベーダの旅(15)ロナワラ 尻からオイル漏れ?

1月25日(土)

尻からオイル漏れ?

朝、ジンジャーティをいつものように飲む。ちょっと正常に戻った感じだが、まだ沢山飲むよう状態ではなかった。そして7時過ぎにHさんがムンバイへ向けて出発した。今回はHさんのお蔭で実にスムーズにパンチャカルマに入れた。あまり細かい指示の無いインド、Hさんに聞けば何でも分かったので、大いに助かった。ちょっと寂しい。Kさんも見送りに来ていた。

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そして少し遅れてアーサナクラスへ。途中からアーサナをやると、ちょっとキツイということが分かる。また体力が万全ではないせいかもしれない。今日は土曜日であり、なぜか初めてアーサナをやるようなインド人が何人か来ていた。最後まで真面目に出席していたのは私ぐらいかもしれない。でもアユルベーダとヨーガ、これを組み合わせることがカイバリアダーマの特徴であり、効果を上げるポイントらしい。

 

8時半にいつものようにトリートメントへ行く。今日は全身マッサージ、そしてスチームバス。更に最後に小型注射器で耳にオイルを入れていた。そして綿で耳に蓋をする。2時間は外さないようにと指示が出て、耳が聞こえ難い状態となる。耳にオイルが入っている、何とも不思議な状態だ。

 

9時半に朝ごはん。もうあまり食欲もなく、お粥を食べる。ようは食べたいものがないのだ。そしてすぐにライブラリーへ行き、ネットを繋ぐ。スパイスジェットの予約を今日こそはしなければならない。ところが昨日と別の予約サイトもエラーとなった。これはインドを離れるな、というサインか。この体調と食欲では早くバンコックに戻りたい。その執念が再度スパイスジェット本体の予約画面に入らせ、そして見事に予約できた。でも料金は来た時より1500rpも高かった。まあ仕方がない。LCCなので食事が提供されないため、食事の予約までしてしまう。食べることを渇望している。

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更に予約画面をプリントする必要がある。インドの空港では以前は予約画面や旅行会社の予約を証明できないと空港内に入れないことがあった。今回は大丈夫だと思うが、念のため。ライブラリーはあと5分で午前の閉館となると言われたが、根性でライブラリー備え付けのPCを使いプリントした。その紙はかなり掠れているが、文字は読み取れる。10rpを支払うのに、大仰に領収書が切られる。その為にオジサンが一人座っているのは、如何にもインドだ。

 

ランチにとうとうチャパティが登場した。ほぼ普通の食事に戻っている。ただサラダなどは食べさせてくれない。パンチャカルマ中はサラダとフルーツはご法度のようだ。美味しいはずのチャパティだが、黙々と食べる。今や食べるために物がある感じで決して楽しい食事とはならない。

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直ぐに食べ終わってライブラリーの方へ散歩に行く。日本人のNさんとSさんがいた。Nさんは仏教に興味があるようで、スリランカの話になる。ケララで働いたこともあるという。次回のインド訪問時はケララ州のウーティに行きたいと思っているので話を聞く。そこにニルギリの茶畑があるところのようだ。

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1時半にいよいよ最後のトリートメントがあった。最後は簡単にするのかと思いきや、確かに時間的には短かったが、ちょっと大変なトリートメントだった。先ずは湯たんぽでお腹を温め、それからお尻を温めた。そしてなんと、何の前触れもなく、お尻の穴に棒のようなものを差し込んできた。これには驚く。それから結構な時間、差したままで、そのまま抜いて終了。一体何をしたのか、全く分からなかったが、それからが大変だった。

 

実はお尻の奥にオイルを入れたらしい。それでその後、便意が来るとオイルが穴から逆流するのだ。パンツもズボンもオイルまみれ。オイル漏れとは笑えない。相当長い時間トイレに行き、オイルを洗い流さねばならなかった。外出もできずに困った。

 

マッサージ師は部屋に戻れとしか言わなかった。結局ドクターからの話はないのか、と安堵したが、同時に折角だから聞いてみようという気になる。オフィスへ行くと担当が『え、ドクターとの面談をしていない?それは大変』とドクターに連絡を取っていた。その間にもオイル漏れがあり、部屋に戻る。

 

ドクターが来る前に体重を量ってみた。70.5㎏だった初日から何と3㎏も落ちていた。まあ当然だろう。今後のリバウンドが問題か。ドクターは私のカルテを見て、『健康だ』という。そして食べ物の制限も『生のトマト』の僅か1つ。薬も不要なのでサプルメントを1つ出す、とだけ言う。

 

勿論これからもギーを食べろなどと無理な注文は言ってきたが、基本的に生活に支障はない。これまでの私の旅生活は不健康だと思っていたが、サラリーマン時代よりは余程健康的だったのだろう。ストレスのない生活が健康に一番良いことの証明ではないか。『食べ過ぎに注意』という表現が当たっているようだ。これで気持ちが楽になり、ネットなどをして過ごす。5時からアーサナを行い、6時にはシャワーを浴び、7時過ぎには夕飯を食べる。どう見ても健康的な生活を続ける。

 

だが食事への渇望とは裏腹に、食べる量は多くはならなかった。ライス系は食べず、チャパティ3枚をおかずにつけて食べるだけ。後はお湯を飲む。これでも生きていくには十分の食事量らしい。とすれば、我々は如何に食べ過ぎているのか。食事のバランスと言いながら、品数を増やしているのは、ビジネスの陰謀ではないのか。それでも日本食だったら、たくさん食べられるような気がする。妄想だろうか。

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今日はこれまでのベッドと反対のベッドに寝た。ギーの匂いが染みついたシーツを敬遠したのだが、なぜかこちらには虫がいたらしく、脚を何か所も刺された(実は刺されたのではなく、パンチャカルマにより出てきたものらしい)。そろそろ娑婆が近づいてきている気配がする。夜中に廊下で日本語が聞こえたのも妄想だろうか。それにしても毎日9‐10時間寝ている。ネット接続の短さと茶を飲まない効果だろう。

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