明るくなった上海旅2015(1)東方航空は長蛇の列

《明るくなった上海旅2015》  2015年5月30日‐6月2日

 

東京からバンコックへ帰る途中、上海へ寄ることにした。2013年の10月に行って以来、1年半以上訪れていなかった上海。既に上海は東京並、特に目新しいこともないだろうと思い、敢えて行かなかったのだが、何か変化があるだろうか。知り合いが何人も新たに上海駐在になったことも、行ってみようと思った要因である。因みにチケットは行きがバンコック⇒上海⇒那覇で、帰りは東京⇒上海⇒バンコックになっている。羽田⇒虹橋は何とも便利で有難い。

 

5月30日(土)

上海まで

今日は土曜日、午後発の羽田便なので電車も空いており、かなりリラックスして出掛ける。朝の成田便だと電車の遅れなどが気になるのだが、その心配がないと気が楽だ。だがいつも通り電車に乗り、2時間少し前に羽田空港に到着すると、様子が一変している。他の航空会社のカウンターはガラガラなのに、長蛇の列をなしているところがある。それが私の乗る、中国東方航空だと分かり愕然としたが、後の祭り。仕方なく列の最後尾に並び、粛々と順番を待つほかない。

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まあこれはちょうどいい機会だと割り切り、列をなしている中国人の動向や荷物をチェックすることにした。確かに話題の便座や炊飯器を購入している人が何人かいた。また何が入っているかは分からない大きな段ボール箱やスーツケースを持ち込んでいる人もいる。勿論高級デパートやラオックスの買い物袋を持つ人は多い。乗客は比較的若い世代が目に着く。そして異様なほど静かに列は進んでいく。勿論割り込みなどなく、大声を出している人もいない。携帯で話している人はなく、スマホに目をやっている人だけ。行列には慣れているのかもしれないが、文句を言う人は一人も見掛けない。日本人乗客は数えるほどしかいないのはとても残念だが、これが今の日中の現状であろう。日本人が中国へ行かなくなって久しいが、それは『日本人が中国が分からなくなる』ということを意味していおり、危険な兆候だ。

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45分後にチェックインカウンターに辿り着いた。係員は日本人で、処理スピードは決して遅くない。ではなぜこれだけの列ができてしまうのだろうか。恐らくは乗客のチェックインが一時期に集中しており、また荷物が多過ぎるのでその処理に手間取る、ということだろう。ギリギリに来てチェックインする客は少なく、出国審査後の免税店での買い物戦線への突入に備えていることが覗われる。しかしチェックインは2時間半前からしかできない。これを3時間前からにするとかなり待ち時間は緩和されると思うのだが、航空会社の人繰り、経費の問題であろうか。しかもフライトは2時間の間に二本有るので、余計に混みあう。

 

昼ご飯を食べていなかったので、コンビニでおにぎりを買う。ついでにコカコーラから発売された国産烏龍茶のペットボトル、『つむぎ』も購入してみる。ある程度予想はついていたが、まあ、おにぎりを流し込むにはちょうど良い飲料かもしれない。尚上の階には伊藤園のおしゃれな日本茶カフェが出来ていたが、料金が高いのか、暇がないのか、お客はあまりいなかった。

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イミグレを通過すると、まさに爆買いする中国人が何人かいた。中国人の特徴の一つは『税金を払わない』ことに異常なまでに執念を燃やすことだと常々思っているが、これもその一環だろう。それに釣られて、タイ人などもお菓子などをしこたま買い込んでいく。これを機内持ち込みするのか、と思うほどに買い、搭乗ゲートに向かう。後日日本のニュースで『機内持ち込み荷物が制限を越え、預け直しが続出、フライトが遅れる事態が多発している』とあったが、それはそうだろう。ただこの行動は中国人だけが悪いのではない。売上を増やしたい免税店側も、制限を越えていると分かっていても、制止できなかったはずだから。

 

機内は満席であり、家族連れ、出張者、友達同士、8割以上は中国人だった。皆日本での活動で疲れ果て、離陸するとすぐに寝込んでいる。そして機内食になるとパッと起きて、食べ終わるとまた寝てしまう。如何にも中国人らしい行動パターンだ。因みに機内食は魚と野菜の煮物、巻き寿司と卵焼き、そば、そしてどら焼きがデザートで出てきた。意外と豪華で驚く。以前の東方航空といえば、機内食がまずい、ことで有名だったが、少しずつ改善が進んでいる様子が伺われる。特にこの日本線に関しては、何故か昔からかなり力を入れている。

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出発は少し遅れたが、ほぼ定刻に虹橋空港に着いた。基本的に多少の遅れは当たり前、と言われた中国系航空会社としては優秀な成績だった。虹橋空港は1号楼と2号楼があるが、東方航空は1号楼を使っていた。こちらは20年以上前のターミナルで何とも古いが、何となく懐かしい感じがする。1996年に虹橋に降りた記憶が蘇る。1986-87年に上海に留学して以降、9年ほど行っていない内に、上海は劇的に変化していた。何もなかった浦東に高層ビルが建ち、虹橋空港も新しくなり、街の様子も10年で完全に変わっていた。車でどこを走っているのか全く分からなかった、という印象が強い。

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