ベトナムGH11連泊の旅(5)ホーチミン アクシデントと豪華ディナー

事件発生

村上春樹の小説の話などしている時、突然携帯が鳴った。Hさんからだったが、『氷を持ってすぐに来てくれ』というSOSだった。一体どんな事態が起こったのだろうか。Hさんに何かアクシデントか?ベトナム人の彼女が直ぐに氷を分けてもらい出発。最初は歩いて行こうとしたが、とても無理との判断からバイクの後ろに乗って行った。

 

しかしその後の状況が全くつかめない。ちょっと困ったことになった。その内に誰かがやって来て何か言っているがよく分からない。海外での危機管理とはこのような場面で出てくるのだろう。結局30分ほどして、Kさんが戻って来た。Kさんの息子、S太君が自転車の後ろに乗っていて足を挟まれたらしい。痛みで泣いているというので、大事を取って、すぐにホーチミンの病院にタクシーで運ぶという。皆彼の無事を祈るしかなかった。結果的にはそれほどの怪我ではなかったようだが、それでもその後1週間以上歩けなかったらしい。知らない土地で急に何かが起これば5歳のS太君、ビックリしただろう。

 

更には電話を掛けてきたHさんは自転車で見えない道を突っ込み、軽い負傷。あれ、この自転車散歩はサバイバルレースだったのだろうか。Hさんが電話してきた時に、自転車が突っ込んでしまった、と言っていた意味がようやく分かる。2つの出来事が同時に話されたので、こちらが混乱したようだ。

 

ランチには豪華な魚料理が出た。象耳魚(カー・タイ・トゥオン)というらしい。カリカリに揚げられた象耳魚、これをライスペーパーで巻いて食べる。予想外の美味しさ。そして象耳魚も突っ込んで、鍋を皆でつつく。が、先ほどの出来事の衝撃により、粛々と食べる。私などは現場に立ち会っていないので、何もわらかないのだが、他のメンバーはS太君をかなり心配していた。

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食事が終わると、午後またボートに乗る。Kさん一家と、ベトナム人学生がいなくなってしまったので、船内は広々としていた。何となく寂しい。S太君に関しては、その後刻々と情報が携帯に入り、ホーチミンと病院で治療を受け、重症ではないと診断されたようで、安堵した。

 

そしてメコンクルーズのクライマックス、小舟に乗り替え、細い運河を行く。3人ずつ乗り込み、船頭の女性が櫓を漕いでいく。何とも風情があり、皆夢中でカメラを向けた。私は前回ミトーでこれを経験していたが、あの時よりは運河が広い。ミトーは本当にジャングルクルーズだったが、こちらは岸辺に民家があったりする。

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急に雨が降りだした。まだ雨季は終わっていないのだろうか?我が船では船頭さんにビニールのカッパや傘などの用意があり、何とか雨を凌ぐことができたが、他の船ではずぶ濡れになった人もいた。まあ寒い訳でもないので、楽しい思い出、ということかな。それにしてもいきなりスコールが来ると恐ろしい。

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そして雨が止んだ頃、小舟は運河を突き抜けた。そこにはちゃんとボートが待っており、再び乗り込んだ。ガイド君が笑いながら出迎えてくれた。そしてボートは元来た岸に戻り、楽しいクルーズは終わった。ちょっとハプニングもあったが、それもこの社員旅行の良き思い出になっただろう。あとで聞くと、若い女子たちは『このクルーズがめっちゃ楽しかった』と言っていたのが印象的。

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豪華ディナー

そしてバスは来た道を走り、市内の渋滞もなく、宿に帰り着いた。このGHは疲れて戻ってきても何とも落ち着く。中には早々に風呂に入った宿泊客も居たようだ。皆寛いで過ごす。そしてNさんのアレンジでディナーへ。タクシー2台に分乗して、とてもきれいなレストランへ着いた。

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中庭もあり、凄く雰囲気の良いレストラン。我々、団体さんは特等席ということで、ガラス張りの個室に案内される。私も含め、いつもは一人旅が多いメンバーからは『偶には大勢でレストランに来るのもいいね』などとの声も聞かれる。しかもこのレストランの食事、どれをとっても美味しい。

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生春巻き、私はベトナムを歩いていて、なかなかこれに出会わなかった。だからベトナムのような暑いところで生春巻きなんて、あまり食べない物、と思い込み、日本人が日本のベトナム料理屋で食べる物と認定していたのだが、ここで出てきた物は中身がジューシーで、独特だった。

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鶏のから揚げのような物に塩を付けて食べたが、これもイケた。サラダも上品。そしてここの炊き込みご飯は絶品だった。皆が競ってお代わりした。デザートのプリンまで、あまりの上品で驚いた。いつも安い物しか食べていないと、一方方向しか分からないな、と実感した。雰囲気もよく、食事も美味い、N社長にも感謝。

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