ベトナムGH11連泊の旅(2)ホーチミン 朝風呂入ってUCCで朝食

すき焼きとしゃぶしゃぶ

夕飯を食べに行く。社員旅行は明日からで我々は先乗りなので、自由行動。宿の他の宿泊者たちは『ヤギのおっぱい焼き肉』なる物を食べに行くというので、とても興味をひかれたが、N社長、Hさんとのミーティングに参加して別の場所へ。結局この滞在中、ヤギを食べる機会はなかったので、どんな物かは良くわからないが、次回は是非行きたい!

 

夕食のレストランは日本の焼肉屋さんだった。とてもきれいな造りで、雰囲気もよい。すき焼きとしゃぶしゃぶの食べ放題があり、どちらを選ぶか迷っていると『両方もできます』というではないか。両方とはすき焼きとしゃぶしゃぶを一度に食べるということなのか?興味津々。

 

何と出てきた鍋を見て驚いた。中国でよくある火鍋の鍋、その鍋が中で2つに仕切られている陰陽型。中国では辛いスープと白湯スープが入っているのだが、これを応用して、片方がすき焼き、片方ではしゃぶしゃぶを食べる仕組み。そしてウエートレスがどんどん肉を運んでくる。野菜は自分で好きなだけ取りに行くスタイル。これで儲かるのだろうか?まあお客が多ければ儲かるのだろうが、この夜はお客が少なかった。N社長によれば『前回来た時は満員だった』というから、景気の影響だろうか。

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なぜこのGHに泊まるのか

食事から戻ると、宿泊者が皆、1階の共有スペースでスマホをいじりながら、楽しくおしゃべりしていた。その宿泊者もダンスを教えながら世界1週を目指す若者、雑誌の編集者、看護師さんなど、実に多彩な顔ぶれ。この宿を選んだ理由は『日本人宿』『風呂がある』『清潔』などであったが、何と言っても宿泊者との出会い、情報交換にあることは間違いない。

 

宿側は決してお客を選別してはいないが、1泊1ベッド14米ドルは、ビジネスホテルに泊まる人間にとっては安いが、何年も放浪している者にとってはかなりの負担となる。ホーチミンのドミトリーの料金は10米ドル以下だそうだ。3₋5ドルということだろうか。この料金設定だと泊りに来る層が違ってくる。『日本から数日の旅行で来ているが、ホテルの部屋に一人でいても詰まらない』とか、『シンガポールに住んでいるが、日本式の風呂に入りたい』など、これまでにないニーズを満たしていく。実際に年末年始に10泊予約しているシンガポール在住者がいると聞く。

 

きれいで、現地の情報が入り、そして似たような仲間と食事に行く。GHって、楽しいな、と思える人々がいる。そして何により現地情報だけではなく、これからの人生への示唆、考え方を得る人もいるようだ。これは今日本で流行りのシェアハウスの海外版、といえるのではないだろうか。実に面白いコンセプトが出てきた。

 

自慢の風呂に入る。1つしかないので男女に分けることはできないが、内鍵がかかる。そして表には『入浴中』としておけばよい。風呂は聞いていたよりはるかに広い。大人の男が3人入っても余裕がある。ここがホーチミンだとは信じられない。2₋3か月前ここは単なる屋上でゴミが置かれていたらしい。それをここまで作ってしまうHさん、一体何者なんだろうか?それにしても極楽気分だ。ずーっとボーっとしていたい。

 

11月21日(金)

朝風呂とUCCの朝食

朝は爽やかに目覚めた。7時前、N社長はひとっ風呂浴びに行くというので、付いていく。Hさんは朝5時前には起きて風呂を洗い、新しい湯を入れている。さすがにちょっと温いが、ホーチミンの気候ではそれもまたよい。あまり熱いと入れないだろう。朝風呂とは何とおつな。

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今日は特に予定がない。夕方から夜にかけて社員旅行の一行がバラバラと到着するまで、自由な時間だ。1階のフロアーでゆっくりと持参したお茶を飲みながら、ネットを見る。ブログをアップする。起き出してきた宿泊人たちと会話を交わす。何だか学生寮か何かに紛れ込んだ感覚だ。

 

そしてN社長が朝飯に行こうという。どこへ行くのかと思いきや、宿からすぐ近くにあるUCCのコーヒーショップ。そこは完全に日本仕様になっていて、驚く。UCCといえば台湾で合弁事業をして、それが中国へ行き、上島珈琲として有名だが、中国では夜は酒も出す。コーヒーショップとは違う形態になっていて戸惑ったものだ。この店はどうやら日本の直営店らしい。

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サンドイッチとコーヒーを頼み、席に着く。何だか日本的だな、こんな朝。ベトナムには日本の飲食の進出が進んでいるとは聞いていたが、こんな近くにあるなんて。しかもこの店の並びには、バンコックにもあるラーメン店が店を出していた。今や日本からアセアンへ、タイからベトナム、カンボジア、ミャンマーへ、という時代がやって来ている。気がかかりなのは、ベトナムの景気が良いとは思えないこと。進出しても、撤退を余儀なくされる企業が出てきているのではないか。

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結局この食事はブランチとなり、昼前まで、また雑談に励み(雑談と言ってもGHを如何によくするかといったもの)、ダラダラして過ごす。これもまたホーチミン的過ごし方だ。とは言っても世の中は動いている。昔よりは地元民も忙しいそうにしている。そんな中で我々のような人間は少ない。

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それから一人で周辺の散歩に出た。近くにニューワールドホテルがあった。確か昔誰かがこのホテルに泊まり、ここの前にはバイクが沢山並んでいた、と書いていたのを思い出す。20年前は外国人が泊まれるホテルは少なかったはずだ。今はきれいに改装されているようだ。その横にスターバックス〈どうもここがホーチミン1号店らしい〉が出来ているが、ベトナムの変化を象徴している。店は繁盛しているようだが、お客は外国人が多いように見えた。

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近くの公園に行くと、ゆったりした空気が流れていた。今日は曇りなので暑くはないが、それでもベンチに座る人々は暑さを避けるようにベトナム風の帽子を被り、ボーっとしていた。暑い国で昼間にボーっとしているのは、決してサボっているではない。体を休めて、夕方からの活動に備えているのだ。私もそう思い、宿に戻って、体を休めることにした。

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1 thought on “ベトナムGH11連泊の旅(2)ホーチミン 朝風呂入ってUCCで朝食

  1. ヤギを食べた事は無いのですか?ヤギ料理は沖縄のご馳走です。サシミはあまり臭くないが、ヤギ汁は蓬(よもぎ、方言でフーチバ)を入れて臭みを緩和しますが慣れないとチョット。ヤギ料理をたらふく食って寝ると、朝布団の中がヤギ小屋の匂いがします(笑)。

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