ベトナムGH11連泊の旅(1)ホーチミン すごいゲストハウス

《ベトナム散歩2014》  2014年11月20日-12月1日

 

このところアセアン各国を回ってきたが、ベトナムへ行く機会はなかった。ハノイに行ったのが2年半前、ホーチミンは3年も行っていなかった。すぐに行けるはずなのにご縁がなかった。7月にカザフスタンに行った時、エアアスターナはなぜかホーチミン経由でアルマティに飛んだ。カザフ人も沢山ベトナムへ行っているのだな、と分かり、興味が出てきた。

 

そこへお世話になっているN社長から『ホーチミンに社員旅行へ行こう』というメールが入る。『社員旅行?』、実はN社長は旅行ガイドブックなどを作っているのだが、そのオフィスに旅行関係を中心にしたフリーランスが集まる共同オフィス、私もサラリーマンを辞めてすぐは、ここに出社した一人だった。アジアがベースになり、このオフィスに行くのは年に数回しかないが、N社長は『花見、納涼会、忘年会』などを企画して、必ず誘ってくる。とても嬉しい。

 

で、今回はこの共同オフィスの合同社員旅行を企画した。だが、このオフィスの人々は還暦まじかの方から、今年大学を卒業した新入社員の女子まで、経歴も年齢もバラバラ。同じオフィスにいると言いながら、仕事も別々。それで社員旅行は成り立つのか?N社長、『ホーチミンでの滞在費などは全て持つ』と大盤振る舞いとなったが、その結果や如何に。

 

11月20日(木)

1.ホーチミン

イミグレ

前回のチェンマイ行と同様、N社長に同行して、エアアジアでホーチミンへ向かう。ドムアン空港ももう慣れた。エアアジアももう飽きた。でも安いからこれでよい。僅か1時間のフライト、また目を瞑っていたら着いてしまった。まあこれでよい。本など読もうとすると疲れるし、中途半端だ。

 

ホーチミンの空港は3年前と比べ、とてもきれいになっているように見えた。イミグレでは相変わらず、入国カードがない。ただベトナムから出国するチケットを持っていないと入国拒否されると聞いていた。確か3年前も提示を求められている。だがある係員は提示を求め、ある係員は何も聞いていないように見えた。如何にもベトナムらしい。N社長も『前回は言われなかった』と言っていたが、今回はしっかり求められた。勿論コピーを用意していたので問題はなかった。

 

両替をする必要があり、空港ロビーの両替所へ行く。ベトナムドンは単位が大きく、一体いくらなのか分からない。両替レートを聞くと『ここに書いてある』とプレートを持ち出したが、何も書かれていない。何と紙を反対に差し出していたのだ。スタッフもそれに気が付き大笑いだ。日本なら『誠に申し訳ございません。以後このようなことがないように・・』などとなるが、何とも微笑ましい。

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空港タクシーを探す。『タクシーは安全だからビナサンに乗れ』と言われており、慣れているN社長はどんどん進んでいき、何とタクシースタンドに並んでいるタクシーを一切無視して、後ろの方に並んでいたビナサンに乗り込んだ。日本なら怒られるだろうが、ここでは誰も文句を言わない。車は客が自由に選んでよい、ということらしい。

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車は空港を離れる。既にあたりは暗くなっている。空港から市内は遠くない。相変わらずバイクが多いが、驚いたことに全員がきちんとヘルメットを被っており、その徹底ぶりには目を見張った。3年前にはさすがにこうではなかったと思うのだが。そして何より驚くのが、道沿いの店が何となくきれいになっていること。昔の路面カフェは完全に姿を消し、コーヒーチェーンなどが幅を聞かせている。ホーチミンは景気が良いのだろうか。

 

夜の渋滞はあったが、1時間弱で、今日の宿へ。大きな教会の前でタクシーは停まり、荷物を持って路地へ入る。ベトナムらしい細長い建物がいくつかあり、ちょっと行った所に、EZ STAYがあった。

 

既成概念を覆す風呂付GH EZ STAY Saigon(http://ezstaysaigon.com/)

この宿はN社長と有志が作ったゲストハウスだ。最近開業したばかりで、何ともきれい。ゲストハウスというと、何となく世界放浪する若者が1ドルでも安く泊まる所、というイメージがあり、正直きれいという感覚はなかったが、ここは違う。1階の共有スペースも広々としており、カフェでも開けそうだが、無料で使える。お茶などを飲みながら、宿泊者が交流できる。勿論WiFiは完備されており、ここで仕事している人もいる。

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3階、4階にはドミトリー部屋があり、2段ベッドが2₋3入っている。ここにも各ベッドの枕もとに電源とスタンド、物入れが設置されており、実にきめ細かい。これは日本的だな、と思う。試しで付けてみたという、カーテンを下ろすと個室感が出る。日本で言えばいいカプセルホテルだろうか。2階は事務室だったが、我々が引き上げた後、何とベッドを2つ入れて個室に変身した。2階と言っても中2階のイメージで、前面には本棚があり、ガイドブックなどが並んでいる。

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そしてこの宿の最大の特徴は5階、何と風呂がある。風呂と言っても単に浴槽があるのではなく、大人3人が入れるゆったりした本格的な風呂である。今回の社員旅行のお土産として、東京からケロリンが持ち込まれ、本当に日本の銭湯を思い出す。更には10日前にN社長が『シャワーがあると便利だな』とつぶやくと、今日はシャワーが1つ付いていた。このスピード感、半端ない。そして風呂の反対側には畳部屋まである。風呂上がりにここで寝転ぶと気持ちが良い。

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風呂を作り、きめ細かい所を治している凄腕職人は、日本人管理人のHさん。朝5時に起きて掃除を始めるというHさんのお蔭で、この宿はピカピカなのであり、そして風呂付のプレミアムゲストハウス(GH)になっている。これまでのGHの概念を覆す、画期的な宿、しかも日本人宿と呼ばれる日本人限定の宿であるから、安心感もあり、お客がどんどん増えているようだ。

 

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