北京寄り道散歩(4)朝7時にスタバに出勤したが

10月20日(月)

朝からスタバへ行くも

翌朝はWiFiが繋がり、VPNも機能する、昨日のスタバに朝7時に出勤した。というのはここのスタバが朝7時開店だったので、開店を待って入店したのだ。こんな体験は初めてだが、意外や既に数人がコーヒーを飲んでいた。土地柄、白人もいるし、中国人のサラリーマンもいた。

 

珈琲を買い、パンを買って席に着く。ネットは順調に立ち上がり、何の問題もなかったが、何とVPNは機能しなかった。『え、それじゃ話が違うじゃん、何のために早起きしてスタバに来たと思ってんだ』などとほざいてみても、何ら解決にはならなかった。1時間以上待って再度トライしたが無駄だった。今日は頑として受け付けない。昨日は週末で大使館に出勤する人がいなかったから?いや、大使館なら独自のサーバーでやっているはずだから、関係ないか。じゃあ何なんだ。

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完全に使えないと分かっていれば、諦めもつくが、こういう中途半端さには本当にイライラが募る。北京に住んでいたら、気が狂いそうになるのではないだろうか。周囲の人間は誰も叫び声をあげる訳でもなく、淡々とスマホに向き合っているが、これは微信か微博をやっているのだろう。中国人は完全に海外との接触を止め、中国国内でのコントロールに従っているように見える。確かにこれならストレスもない。

 

中国人と連絡を取る時もEメールなど出しても返事は来ない。『微信やってないと、連絡できない』などと言われてしまう。この統制感、半端ない。辛うじて携帯の短信が出来るので、何とか繋がることができるが、日本の携帯だとそれも出来ない?因みに今日会う予定の人と最終的な連絡ができていなかった。きっと向こうはメールを入れていると思うが、見ることが出来ない。その人の携帯番号も知らなかった。どうしようか?共通の友人を思い浮かべて朝から電話して、電話番号を聞き出し、事なきを得た。本当に困ったことだ、油断大敵。

 

諦めて帰ろうとすると、向こうから知った顔を歩いてきた。何と土曜日のセミナーで司会をしてくれたKさんだった。何という奇遇、ここで会うとは。ちょうど近くに用事のあった彼は、偶々時間潰しにここにやって来たらしい。事情を話すと『私のPCでやってみましょう、いつもはできるので』というので、もう一度店に入る。だが、ダメだった。Kさんは何度も首を捻り、トライしたが、VPNは機能せず、Googleは遥か彼方の遠い存在になっていた。『本当にイライラするし、研究上で必要な検索を掛けても、繋がらないことが多い。本来中国関係の研究をするなら北京がよいはずだが、行き先を真剣に考えなければいけない』とため息をつく。北京は本当に住み難い街になった。

 

それから知り合いの弁護士さんに会いに行く。途中に別のスタバがあったので、事情を話してコーヒーを買わずにネットを使わせてもらった。だがここではネットの接続自体が難しかった。『信号、不好』と言われたが、これではどうにもならない。

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弁護士事務所へ行き、秘書にそのことを話すと『うちのネットで繋いでみて』と言われたので、パスワードを入れると、何と高速で繋がり、VPNも機能した。これで今日の約束の場所を確認した。何で場所によってこんなに違うんだろうか?弁護士さんの中国法務最新事情もとても興味深かったが、できればここでずっとネットをやっていたい衝動にかられた。

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ランチは2倍に

昼は古巣の長富宮へ行く。お知り合いのSさんに会いに行ったのだが、ここではVPNは機能しないそうだ。如何にも古めかしいビルらしい。そしていつものように2階のさくらで食事をする。駐在中は本当によく通ったものだが、その時と比べると、質的にはむしろ落ちているのに、定食が20元ほど値上がりしている。更には為替の影響もあり、以前は日本円1000円程度で食べていたのが、今や2000円のランチになっている。これが今の日中の実態をよく表している。今ではSさんにご馳走にならないと食べられないほど高く感じる。

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そのせいか、以前は日本人駐在員がランチを食べている姿が目に付いたが、今ではほとんど見かけない。中国人のお客さんが、昼から刺身の船盛を食べ、日本酒を飲んでいたりする。子供連れでも豪勢な食事を取っている。本当に日本人の位置づけが変わっていると感じる。このビルに入居しているのは殆どが日本の会社なのだが、駐在している人が日本人から中国人に変わっている面もあるようだ。今回も昔から顔見知りの日系証券の所長と私の後任の所長が食事をしているのに出くわしたが、2人とも元々日本人ではない。そういえば私の相手のSさんも中国人だ。世の中はどんどん変わっていく。

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