北京寄り道散歩(1)新しくなった茶城

《北京散歩2014》  2014年10月17日-10月21日

 

10月17日(金)

ホテルで

フフホトへ行った帰りに北京で寄り道した。13日に東京から呼和浩特へ行く途中に経由した北京空港は目の覚めるような青空、まさに『北京秋天』だったのだが、今日は若干暖かいせいか、空は霧が掛かっていた。おまけに空港からタクシーに乗ったが、すぐに渋滞に嵌り、なかなか進まない。北京は秋が一番いい季節だが、こんな感じなら、あまり来たくなくなる。

DSCN0323m

 

今回予約したホテルは燕沙のすぐ近くの大使館街だった。前回泊まったホテルがよかったのだが、既に一杯で取れなかった。やはり北京の秋は混んでいる。そしていいホテルはすぐに埋まる。そしてこのホテル、ネットは問題なくつながるのだが、VPNは作動しなかった。フフホトのホテルはサクサク繋がったので期待していたが、やはり北京は厳しい。

 

今晩は当初の予定がキャンセルになり、特にすることがない。そういう時はお茶屋さんへ行けばよいということで、張さんに短信を入れてみた。するとすぐに電話が掛かってきて、『実は先週子供が生まれたばかりで店にはいない』というではないか。2月に会った時はまだ兆候もなかったのか。時の早さを感じる。よく聞くと店番は旦那がしていること、店自体が移動していることを知り、取り敢えず、店に向かう。

 

バスに乗ったが、乗り間違えて次の停留所で降りて、また乗り直す。こういう時に北京のバスはいい。何しろカードを使えば僅か0.4元だから。ところが次に来たバスはちょっときれいだなと思っていると、何と2倍の0.8元した。それでも他のアジアの都市と比べても安い。東京など200円もするのだから、驚くべき違いだ。但しさすがに財政負担に耐えられず、もうすぐ値上げらしい。

 

新しい茶城

いつものバス停で下車して、言われた通りのビルを探す。以前の建物のすぐ近くに新しい茶城が出来ていた。茶城と言っても、下は宝石屋などで、3階になる。以前の建物は1階が骨董家具と熱帯魚屋という素晴らしい取り合わせだったが、今回この2つは別の場所へ移動したようだ。

DSCN0292m

 

店舗は当然ながらすごくきれいになっていた。張さんの店などは、ドアが自動になっており、外からは開けることが出来なくなっていた。外から眺められるように透明のガラスなのだが、中へ入るには店の人がボタンを押す必要がある。店はなんとなく広くなっていた。以前のビルにあった店も大半はこちらに移転してきている。お茶屋はそれになりに儲かる商売なのだろう。

 

張さんの旦那は昔から鉄観音茶に嵌っており、鉄観音以外はあまり飲まない。それが今回訪ねてみると『お客さんから教わって白茶の良さに気が付いた。これからは高級白茶を扱っていく』という。確かに世の中は白茶ブーム、だが、それでいいのだろうか。まあ、売れる物を売らないと商売にはならないし、客が欲しい物を用意しないとこれまた商売にはならない。彼もその辺をわきまえた様だ。

 

確かに出された白茶は味わいがあった。だが安い物でも500gで、2万円以上した。高い物は500gで7万円。それでも中国人の好き物は買っていくらしい。どうかしているんじゃないだろうか、この価格。まあお金持ちの常連さんばかりを相手にしていれば、それでも成り立つのだろう。それで引っ越しもできる訳だ。子供も2人に増えたし、頑張らねばならない。

DSCN0294m

 

一人ご飯で

色々と話し込んでいる内に暗くなってしまい、引き上げる。このビルも6時閉店は変わらない。皆店を閉め、トイレに行き、出口へ急いでいた。外へ出ると、ちょっと涼しい。フフホトと北京、あまり気温は変わらない。ローソンが近くにできていた。本格的に進出か。

DSCN0290m

 

バスに乗り、三元橋を過ぎたところで、下りる。ちょうど懐かしい日本料理屋の看板が目に入ったので、寄ってみた。金曜の夜だが、お客はまばら。ママが寄って来て、『明日のお昼は食べ放題だから是非来て』という。日本円にして1200円ほどで食べ放題、どんなものだろうか。それにしてもお客確保が難しい様子が見て取れた。

 

フフホトでは当然肉中心だったので、焼き魚定食にした。サラダに茶碗蒸し、そして漬物とフルーツが付いて、38元、値段も味も何ら変わっていなかったが、昔は安いなと感じたこの値段、今の円安で換算すると、750円ぐらいになっている。この品質ならむしろ高い、と言わざるを得ないが、他の店は値段を上げているだろうから、やはりこの店は値段相応なのだ。

 

トボトボと歩いてホテルに戻る。やはり何となく活気のない街、北京。これは単に空気のせいなのだろうか、それとも何か別の要因があるのだろうか。大使館街の夜は特に静かで寂しい。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です