北海でリゾート2014(1)中国ではGoogleが繋がらない

《広西散歩2014》  2014年8月22日-8月29日

 

ふとメールが舞い込んだ。『北海のマンションを買ったので夏休みに遊びに来ませんか?』、北海という地名に惹かれた。日本人は北海というと北海道の連想からどうしても北の方にある都市だと思ってしまうが、どっこいここは中国の南の端、ベトナム国境にあるのが面白い。

 

6年半前、A大のA教授達と初めて行動を共にした場所、そこが広西であり、北海も訪れていた。だが当時の北海は寂しい所、90年代にリゾート開発に失敗した街として紹介されていた。その街が変貌しているということだろうか?折角のお誘いでもあり、取り敢えず何も分からずに訪ねてみることにした。

 

8月22日(金)

1.北海まで

広州空港

北海に行くコースはいくつかあるが、今回は東京のお茶屋さんが広州に来るタイミングでもあり、バンコック-広州を選んだ。タイ航空のプロモーションがあると聞いていたが、ネットで買った方が安かった。何のためのプロモーションなのだろうか。

 

いつものように早目に空港に向かう。空港まではスムーズだったが、イミグレは夏休みの家族連れなどでかなり混んでいた。出国は普通タイ人と外国人で分かれるのだが、今日は外国人の方が溢れていたので、一緒になっていた。よくこれでタイ人から文句が出ないものだと感心する。

 

タイ航空の機内はほぼ満席。アフリカ系、中東系、インド系の人々の搭乗が多いのが目を惹く。広州には10万人を超えるアフリカ人が住んでいると先日報道されていたが、機内にもその雰囲気が出ていた。広州は中国雑貨の卸を取り仕切る街。何でも安い、と各国から人が集まってきている。これも中国のパワーの一つの象徴だろう。

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隣の席にインド系?パキスタン系の若者が3人座っていた。食事もスペシャルミール、ベジタリアンだろうか。横の若者の肘がちょくちょく当たってくる。かなり気になる。これもインド後遺症だろうか。彼らにとってこの程度の接触は何でもないことなのだろうが、文化の違いを感じる。

 

広州空港に到着。実はここから国内線で北海へ飛ぶのだが、広州の空港は1つしかないのか、国際と国内で分かれていないのかなど、全く気にしていなかった。もし上海のように2つあったら、完全に間に合わない。確認すると白雲空港で乗り換えられると分かりホッとする。白雲空港と言えば、1987年に桂林から降り立った時、夢かと思うほど先進的な空港だった。何しろメーターを付けたタクシーが夜の10時に列をなしていたのだから。これは当時の中国ではあり得ない光景だった。

 

一度入国手続きをして、国内線乗り継ぎカウンターへ。殆どの人が荷物を預けるだけ。私のようにここでチェックインするのは珍しいらしい。そこから2階へ上がり、荷物検査を受ける。珍しくIpadを発見され、チェックがかかる。これは日本以外では殆ど問題にならないのだが、日中は似ているのだろうか?

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そして室内を走る車に乗り、国内線ゲートへ。結構離れていることが分かる。自分で国内線ロビーへ歩いて行こうとすると大変だろう。国内線もかなり広かった。実は中国に勤務している時に1つのカードを貰っていた。中国内の主要空港でラウンジが使えた。今回も時間があるので使おうとしたが、『このカードは3時間前の予約が無ければ使えない』と言われてしまう。ほんの最近まで何の問題もなく使えていたこのカード、何か変化したのだろうか。そういえば習近平政権の腐敗汚職撲滅の一環で携帯会社などの空港・鉄道ラウンジが閉鎖になるとの記事を読んだことがある。これもその影響なのだろうか。

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そう思ってゲート脇の席に着き、PCを開いてWIFIに繋ぐ。今では中国の大体の空港で無料WIFIが繋がる。ここでも繋がりはしたが、異変があった。どうしてもGmailに接続が出来ない。Googleニュースを試してみたが、やはり繋がらない。Google関連には全くアクセスできなくなっていた。これには焦る。何しろ今は全てのメールをGmailで読んでいる。まあこの空港だけのことかとも思い、次に進む。

 

北海空港

北海行の南方航空に乗り込む。小さな機体だがほぼ満席。家族連れが目立ち、リゾートへ向かう感じが出ている。やはり北海はリゾート地として人気が出てきているのだろうか。飛行中、空がとてもきれいに見えた。乗客の殆どは中国人だが、彼らもウットリと空を眺めている。こんな青空、中国の大都市ではもうお目に掛かれないのかもしれない。

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1時間で空港着。実に小さな空港がそこにあった。それでもターミナルまでバスが出た。私は荷物を預けていなかったのですぐに外に出た。今回招いてくれたZさんがタクシーをアレンジしてくれていた。空港に南国の西日が差していた。車は殆ど誰も走っていない道をゆっくりと走る。きれいな街路樹が植わっている片側二車線の道に車がポツンポツン、これも大都市では今や考えられない光景。運転手は地元の人間で、『最近は北海に来る人が増えた』と喜び、『でも不動産価格も上がった』と嘆く。そして『先月数十年に一度の台風がやってきた。この辺の看板の90%は落ちてしまった。木々も相当に傷んでいる』と。よく見ると確かに街路樹の幹が横になっていたり、枝が折れていたり。ここにも自然災害があるんだ、と認識。

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途中車は6年半前には見たこともないような高層マンション群を抜けて、目的地に着いた。とても広々とした豪華マンションの入り口にZさんが立って待っていてくれた。このマンションも入口の外壁工事を行っており、園内に入る門は閉鎖されていた。

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