カンボジア旅2022(1)6年ぶりにチャンタブリへ

《カンボジア旅2022》  2022年9月23₋28日

7月愛媛県宇和島で奇跡の再会があった。偶然というにはあまりにもビックリする内容で、『これはカンボジアを目指せ』と言われているのだなと思い、タイ‐カンボジア国境の村を再訪することを決めた。だが前回6年前とは状況も変わっており、バンコクからあの国境へ直行するバスは無くなっていた。これもコロナのせいだった。ではどうやって行くか。するとちゃんと道を知る先達が登場し、『チャンタブリからロットゥだ』というので、それにトライすることとなった。

9月23日(金)チャンタブリへ

チャンタブリ行のミニバスはエカマイから出る。前日既にバスターミナルへ行き、午前9時発のチケットを購入しておいた。220b。これでチャンタブリまでは行けそうだと思っていた。そして当日も朝早く起きて万全の準備をした。時間に余裕があったのでバスで行くことにした。72番バスはエカマイまで直行する。

ところがその日停まっていたのは72番のエアコンバス。そしていつになっても発車せず、乗っていた客も呆れて、違うバスに乗り換えた。私もついにしびれが切れて、アソークま方面へ行くバスに乗り換えた。ところが午前8時前のラッシュアワーに引っかかり、大渋滞。アソークはおろか、MRTの一つ前の駅まで辿り着くにも相当な時間が掛かる。こんなことならGrabバイクを呼べばよかった。

MRTに駆け込んだが、なかなか来ない。何とか乗り込み、一駅でBTSに乗り換え。何とか間に合ってエカマイに到着した。ミニバスのドアはまだ開いていない。出発15分前に滑り込んだ。僅か3㎞弱のところ、1時間半もかかってしまった。これだからバンコクは怖い。

ミニバスは定刻になっても出発しない。まだ予約した乗客を探している。2‐3分遅れて悠々と彼らは現れる。私は何のためにあんなに急いだのだろうか。バスはバンナーのストップで3人を更に乗せ、満席で高速を走りだす。途中まではスクンビット通りを行ったが、早々に海側の道を捨てた。水嵩の増している水田が目に付く。

2時間ほど行くと一度トイレ休憩がある。その後もただひたすら走っていく。途中で数人がおり、4時間後にチャンタブリのバスターミナルに到着した。乗ってしまうとそれほど遠いとは感じない。取り敢えず、明日向かう国境行のバスを探すと、何とあっけなく見つかった。英語も通じているので問題なさそうだ。

チャンタブリを歩く

明日のバスが見付かると急に腹が減る。町にどんな食堂があるかも良く分からない(6年前にも来ているが、食事に関して思い出はない)ので、ターミナルの食堂へ入る。メニューには英語はあるが、金額は書かれていない。取り敢えず麺を頼んでみたが、請求された料金は普通だった。

ターミナルを出て歩く。すぐ横にホテルがあるのは分かっていたが、何となく泊まる気になれず、そのまままっすぐに歩いて行く。10分ほど歩くと、見たような宿が目の前に現れた。ここが6年前、国境からタクシーで連れてこられたホテルだった。懐かしいのでここに泊まることにする。料金は900b(朝食なし)で6年間変わっていない。コロナで閉まっていたのかもしれないが、設備なども特に変わっていない。

外を散歩してみる。川沿いに観光街があることは覚えていたが、当然ながら観光客はほとんどいない。そして地元民のマスク率がバンコクなどより高いと感じられる。なぜだろうか。川沿いの景色は悪くない。私はまっすぐ一番行きたかった大聖堂を目指した。この教会はタイでもっと立派だと思われるが、その様子はまるで変っていない、輝きがあった。

橋を渡って歩いて行くと、宝石市場に出た。ここは百年以上前からインド系、アラブ系、中国系、そしてタイ系など宝石バイヤーが屯して、売買に血眼になった場所であり、今でもその名残は十分にある。思ったよりもここには人がおり、石の鑑定などが各所で行われていた。

そこから宿の方へ戻ると、大きな市場があった。チャンタブリの街の規模が分かるような大きさだった。雨模様で人もまばらな午後。その横には立派なお寺があり、入っていくと、極めて造形的な仏塔?などが見られ、写真を撮りたくなる。掃除するお坊さんたちはそんな私には全く構うことなく、自らの仕事に集中していた。

部屋に戻って休息後、夕飯を食べに出た。近所で済まそうと思い、華人系の店に入る。今回は中国人らしい振る舞いをしてテーブルに着くと、おばさんが早々に中国語で『何食べるの?』と聞いてきたので、タイ語が出来ない私としては、作戦は成功したかに見えた。ところが何が美味しいかと聞くと『ベトナム春巻き』を指したので、思わず『えー』と言ってしまい、敢え無く中国人でないことがバレてしまった。揚げた魚と野菜をスープで煮込んだ料理は美味しかった。

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