タイ中部横断の旅2018(1)バンコックに様々な変化が

《タイ中部横断の旅2018》  2018年7月31日-8月23日

最近の旅はお茶の歴史に追いまくられており、自由気ままな旅が少なくなってきていると常々感じている。そんなことではいけない、と思い、昨年タイを自由旅行してみたところ、これが存外面白いことを発見。今年もその続きをしようと思い、バンコックまで飛んでいき、その後タイ中部を横断してみた。こんな旅は今後もやめられそうにない。

 

7月31日(火)
1. バンコック
バンコックの変化

タイにいつ行くか、その決断が遅れて、いわゆる夏休みシーズンに入ってしまい、航空券が跳ね上がっていた。こんなに高いなら行かない、という選択肢もあったのだが、まあ許せる範囲で、LCCノックスクートというのが出てきたので、試しに乗ってみることにした。ドムアンへ向かうフライトは以前エアアジアに乗ったことはあるが、スクートの直行便は初めてだった。

 

朝10時成田発に乗るため始発電車で空港へ行くと、午前7時ではまだ空港もあまり動きだしていないので、それほど混雑もなく比較的スムーズに事が運ぶ。成田のLCCチェックインと言えば時間が掛かり過ぎという印象が強いが、今日はそれほどでもなかった。出国を済ませると、吉野家が見えてきたので、見てみると、メニューがただの定食屋になっており、朝から1000円も出して食べるか、と思ってしまう。これも一つの企業努力だろうが、どうなんだろうか。

 

スクートに実際に乗ってみると、機体は787型で新しく、明るくて、予想外に快適だった。乗客はタイ人の方が多いかな。食事など出なくても、毛布などなくても、これなら今後はこれに乗ればよいか、と思ってしまう。数時間ぐっすり寝込んでいると、午後3時にはドムアンに降りるのだから、便利は便利だといえる。

 

ドムアン空港の国際線に降りるのはかなり久しぶりだった。過去にイミグレでいちゃもんを付けられるなど、実はあまりいい印象の無いこの空港だったが、今回はスムーズだった。シムカードを買いに行くと、スワナンプーン空港よりなぜかだいぶん安い。本当に同じカードだろうかと疑ってしまうが、結果として普通に使えた。さすがLCC用空港だ。

 

空港からのシャトルバス、以前は一路線だったと思うが、いつの間にか5路線に広がっている。この辺の顧客対応も進んでいた。私はいつものように30バーツでA1に乗り、チャドチャックパークで地下鉄に乗り換える。地下鉄に乗ると何だか違和感がある。よく見ると車両の真ん中部分には座席がなく、皆立っているのだ。確かに朝夕のラッシュ時には乗り切れない乗客で溢れていたので、ここでも対応策を実施したのだろう。1年バンコックに来ていないと色々な変化に気づかされる。

 

非常にスムーズに定宿に辿り着いたが、ここにも変化があった。昔あった売店が無くなり、セブンイレブンになっているではないか。喉が渇いたのでドリンクを探すと何と『静岡茶』の文字と富士山の絵が見える。そういえば地下鉄の動画コマーシャルでもこんな文字が浮かんでいたような。

 

無糖と微糖の2種類あるが、静岡のお茶屋さんが提供しているとある。飲んでみると、渋みなどが全くなく、タイ人用に作られていることが分かる。おーいお茶などとも明らかに違う。よくよくパッケージを見るとイチタンの会社名がある。やはりあのタン社長が仕掛けたのか。1本30バーツ、果たしてタイ人にウケるだろうか。因みに夜スーパーのテスコに行ってみたら、微糖しか置いていなかった。やはり客層というものもあるのだろうか。

 

セブンでもらったタイバーツのおつりを何気なく見たら、紙幣に見慣れない顔が描かれていた。新国王の新紙幣だった。コインも調べてみると、新しくなっていた。タイは徐々に新しくなっているのだろうか。街中その辺では、未だに前国王の写真などが沢山見られるのだが、この辺の変化もちょっと気になる。

 

腹が減ったので早めの夕飯を取る。店はいつもの爺さんのところ。爺さん、85歳になっていたが、十分元気だった。奥さんがいつものメニューを作ってくれ、何とも安らぐ。100バーツお任せディナー、腹がきつくなることは十分に分かっているのだが、止めることができない。ここには変化は見られなかった。ごちそうさま。

 

尚定宿の最大の弱点だった、部屋でWi-Fiが使えない問題も、何と一応解消されていた。パスワードが与えられ、何とか繋がる状態となったのは朗報だ。但し1つのパスワードで1つのデバイスしか使えないという不便さはある。まあその内これも解消されるのだろう。何となく変化の多いバンコックの一日目はあっさりと暮れていく。

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