インドで自然療法2018(13)アユルベーダに突入

11時前にラトールさんの車で別の人が迎えに来てくれた。鍵を返して荷物を積み込み、ついにアシュラムから出所した。実に13日、正直長過ぎた。もうここに来ることはないだろうと思うが、特に感慨はない。車は一路プネーに向かって走り、途中少し渋滞はあったものの、12時前に市内に入る。そこから前回行った両替所へ行こうとしたが、見付からず。結局違う場所へ行くも外国人だと足元を見られ、レートはかなり悪かった。

 

それからラトール家に行き、ラトールさんと共にランチの場所へ向かう。ビバさんの美味しいチャイを飲む時間はなく、残念!Good Luckというその店は、若者でごった返していた。ここはイラン系レストランとして有名な老舗だというから驚きだ。ベジもノンベジもOKということで、今日お会いするH先生お気に入りのレストランとして、連れて来られた。

 

10分以上待って何とか席が空く。H先生とは昨年も一緒に食事し、また学校行事にも参加した。そしてお互いのFBで近況を見ているので、1年ぶりとは思えないスムーズな会話となる。ここはイラン人がやっているから、イラニアンティがあるというので注文してみたが、何とプレーン紅茶にライムが付いているだけだった。Wさんはイラニアンティにミルクと頼んだら、チャイと同じになってしまった。

 

バターパンとエッグカレー、そしてチャパティが登場した。どれも一口食べて、『うまい』と叫んでしまう味だった。分けてもエッグカレー、私は卵好きだが、これほど卵がうまいと感じたのはいつ以来だろうか。カレーもマイルドにしてもらい、チャパティをつけて食べると、何とも言えない幸福感が広がった。やはり私は資本主義に毒されている、でも毒されていても、もう戻れないのだ。

 

H先生は昨年より元気そうに見えた。家を転居し、生活環境がよくなり、プネーの生活にも慣れたようだった。インドの、特にこの地域の日本語熱は盛んだから、色々と行事などもあり、忙しい日々を送っているという。インド国内の旅行もままならないとか。やはりインドで仕事をしているのは大変なのだろう。

 

レストランの近くでWさんが日本で用意してきたプリペイドカードを使って現金を引き出した。インドの銀行のどこで引き出せるとのことだったが、一軒目はダメだった。私も昔海外銀行のATMカードを持って銀行を回ったが結局引き出せなかった。記憶がある。何とか3軒目で現金が出てきたらしいが、その仕組み、理由は良く分からないという。

 

ビックバザールへ向かう。ここは私の定点観測の場。今回も買うものはなかったが、敢えて店内を見て回る。品ぞろえは年々向上している。そして売り場の品ぞろえと位置も変わっている。売れ筋商品に変化があるのだろうか。お茶も緑茶スペースは相変わらずで紅茶を圧倒。しかも紅茶も安い商品は置かなくなり、値の張るものだけが置かれるようになっていた。

 

一瞬ラトール家に戻り、荷物を持って、スチェータ先生のアユルベーダクリニックへ行く。先生もクリニックも特に変わった様子もなく、チェックイン。今回はシャワートイレ付きの部屋をWさんに譲り、私は隣の部屋へ。部屋の横にはトイレがあるので問題はない。1階の内部はかなり変わっていた。以前食事をしていた狭い部屋は無くなり、広めの施術室が2つになっている。

 

既に夕方に近づいており、早々今日のマッサージが始まる。マッサージ師は昨年同様ヨゲーシュ。彼のマッサージも実にうまい。自然療法のチャンドラカントよりさらにパワフルに押してくるが、気持ちよい。スペースも広い個室なので、自然療法のようにおじさんたちに挟まれてマッサージを受けることもなく、気持ちが楽になっている。

 

夕方もすでに5時を過ぎているがまだ日は高い。それでも今日のトリートメントは終了。夕飯が用意されていたが、さすがに昼を食べ過ぎているので、6時にシャワーを浴び、6時半から頂くことにした。食事の前にシャワーを浴びるのは、消化を助けると昨年ドクターに助言されていたこと、記憶力の悪い私も、ここで教わったことのいくつかは実践している。

 

夕飯はドクターが運んできてくれた。日曜日だからだろうか。野菜がコロコロ入っていて嬉しい。自然療法場では、いつも同じようなスープと野菜だったので、かなり新鮮だった。そしてチャパティは旨い。更には白いご飯まで出てきて感激した。ドクターが横で質問に答えてくれるので、どんどん思いつくまま質問を繰り返す。この環境が欲しかったんだ。

 

そうしていると突然電気がすべて消えてしまった。慌ててスマホのライトをつける。どうやら周囲一帯が停電したようだ。ドクターが『こんなことは滅多にない』と言いながら、ライトとろうそくを持ってきてくれた。いつもなら夜ドクターはいないので、ラッキーだった。一度は点いたがその後また消え、復旧には少し時間がかかった。ラダックでの停電などを懐かしく思い出す。その夜はチャイなど飲んだせいか眠りが浅く、また蚊にも刺され、夜中に起きあがってしまった。やはりGood Knightは必要だったか。

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