インドで自然療法2018(1)ムンバイのアライバルビザ

【インドで自然療法2018】 2018年2月12日-3月2日

昨年もインドへ行った。目的は健康診断。昨年アユルベーダドクターとのやり取りがとても楽しく、且つ勉強にもなったので、出来れば2年に一度ぐらいは訪ねてみようと思っていたところ、A師より『ナチュロパティーもうけてみてはどうか』との連絡があり、検討することにした。

 

実は昨年6月、東京で、ナチュロパティーのニサール先生一行と短時間お目に掛かった。その際、先生は初対面にも拘らず『ぜひインドへいらっしゃい』と言い、自然療法場のパンフレットをくれたのだ。こういうご縁は大切にしようと思っていた。ちょうど11月に成田空港に行くと『ムンバイ行きは間もなく出発です』とのアナウンスが流れており、急に行きたくなってしまった。

 

すぐに空港でネット検索したところ、何とANAのムンバイ往復が58,000円だったので、思わず予約してしまった。久しぶりに勢いのある決断だった。ビザは現地空港で簡単に取れるし、プネーに行けばA師やラトールさんもいるので、何の問題もないはずだった。だがそこはインド、そんな簡単な訳はないのだ。

 

2月12日(月)
ムンバイまで

朝11時成田発のフライトに乗るには、家を6時台に出なければならない。その時間でも特急などは通勤時間帯なので、各停でゆっくり目指そうと思ったが、何と今日は三連休の最終日で休日だった。もう曜日の感覚が無くなって久しいが祝日の感覚もない。8時台には空港に着いたが、スーツケースに少し不具合があった。このまま預けてインドの手荒い荷物運びをされ、万が一壊れていけないと思い、ベルトを購入した。だがこのベルト、巻き付けるのが意外と難しい。いきなりインドに試されているような展開となる。

 

取り敢えず、チェックイン、出国審査などは簡単に終わり、お土産を見に行った。インドにお土産を持っていくのは難しい。特に食べ物には気を遣う。クッキーなどが無難だが、中にはラードなどを使っているものもあり、そうなるとあげられない。先方も外国から来た未知の食べ物においそれとは手を出さないだろう。そういえば煎餅はどうなんだろうか。ラトール家で試してみようと購入した。実際に渡してみると『うーん』という反応だった。ライスクラッカーだから食べられるということではなく、味にも問題があるようだった。来年からは、食べ物は止めよう。

 

飛行機は満席とはならず、エコノミーの一番前の座席に着く。隣も空いており楽ちんだと思ったが、その向こうのおじさん、ビジネスマンの出張らしいが、その空いている席に荷物をボンボンと置き、離陸するや、テーブルを出してPCを打ち始めた。食事が配られるとなんと、隣のテーブルを出して、こちらを斜めに見ながら食事をし、PCを打つという離れ業を展開。正直見られながらの食事は愉快とも言えず、さりとてやめて、とも言えない。

 

余程変なおじさんなんだなと思い、彼の部下になった人は大変だな、などと思ってしまう。ところが彼が飲みほしたビールの缶が床に落ちたので拾ってあげると『大変申し訳ございません』とやけに腰が低い対応。この人、よほど仕事に追い詰められており、むしろ可哀そうなんだな、と思えるようになる。

 

ところでムンバイまで成田から一体何時間かかるのだろうか。実は私のインド行は8回目のだが、これまで一度も日本から直接インドへ行ったことはなかった。バンコックか北京経由が普通であり、乗ってしまってからやけに遠いなと感じていたが、何と所要時間10時間半と言われ、ビックリ。インドって遠いんだな。

 

やることもないので映画を何本か見て、落語を聞いて、寝入る。サンドイッチが配られ、コーヒーを飲んでいる(ANA機内の熱い日本茶はどうしても飲めないほどマズい)と、到着が遅れるとの知らせがある。結局11時間以上かかってムンバイに着いた。この空港、4年ぶりかな。

 

ムンバイ空港で
昨年の深夜のデリー空港を想像していた。ものすごい人の列がイミグレに並んでいると思っていたが、何と殆ど人はいなかった。だが私はここを通れない。アライバルビザを取るために更に進むと、そこに先着していた日本人がいた。そこで用紙をもらって書き込み、列に並んだ。

 

ところが係官の対応が恐ろしいぐらいに遅い。というか、今日初めてこの業務をやります、と言わんばかりの状態で、何もわかっていない感じだった。昨年のデリーは僅か15分でビザゲットだっただけに驚き呆れる。別の係官が『国内線乗り継ぎの人はいるか』と聞いて、一人が手を挙げると、その人だけ優先的に処理され、出て行った。だが彼とて、ビザをもらったという雰囲気はなかった。

 

皆日本人だからきちんと列に並んでいたが、係官は『何故立っているんだ、向こうで座って待て』というのだ。『急いでいるから立って待っているんじゃないか』と言ってみても勝手にしろ、と言った感じで取り合わない。流石インド。機械は全く導入されておらず、全てが手作業。デリーでは先にクレジットカードで費用を支払ったが、『ここではクレカは使えない』ともいう。そしていつになっても処理は進まない、ようやく自分の手続きが完了したが、何と全員が終わるまで先には進めなかった。

 

たった8人のために1時間半を要した。更には一列で別のオフィスへ行き、それから銀行へ行って支払いを行うとパスポートが返され、解放された。因みに預け荷物はANA職員は帰ってしまったが、エアインディアがきちんと保管して、我々が来るのを待っていた。毎日この喜劇が繰り返されているのかもしれない。モディ‐安倍のお友達ラインもムンバイまでは届かない。

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