《昔の東南アジアリゾート紀行》‐2000年ランカウイ

12.2000年10月 ランカウイ

(1)国慶節休み
実は中国では私が赴任した1999年の国慶節から突如休みが7連休になった。僅か1週間前に公布されたのだから如何にも中国的。何とその後年に3回の7連休が始まるのである。国慶節、旧正月、労働節。

2000年の労働節からは中国国内で大旅行ブームが起こった。我々が香港旅行に行った5月には、万里の長城に行く旅行客が通常3時間で往復できる道を12時間掛かったなどという凄まじい話も出た。因みに近くのゴルフ場に行く日本人も軒並みキャンセルに追い込まれた。

年3回の7連休は家で大人しくしているか、海外旅行するしかない、と言われるようになった。我々は『Go South』の方針に従い、南へ行くことにする。今回はマレーシア。それも前回の香港駐在で行かなかったランカウイ島へ行くことになった。

(2)ランカウイ
北京からランカウイへ行くにはクアラルンプールを経由しなければならない。北京空港を午後マレーシア航空で出発した我々は午後10時頃KLに到着。ここで一泊しても良かったが、面倒なのでそのまま国内線に乗り換える。しかし出発は11時半。子供達はグッタリして寝ている。特に次男は出発時間になっても起きずに飛行機に担ぎこまれる。

真夜中の12時半、ランカウイ到着。もし迎えが来ていなかったら大変だ。空港は小さく、その心配は直ぐに杞憂に終わる。車で10分弱、今回のホテル、ペランギに到着。

(3)ペランギ
チェックインは簡単で今回から2部屋をコネクティリングルームで予約していたが、トラブルもない。部屋はコテージ風で高床式。かなり木の香がある。部屋の明かりは暗いがムードはばっちり。このホテルはバンタイ・チェナン地区を代表するホテルでかなりシックな印象。ペランギはマレー語で虹を意味すると言う。

翌朝起きて窓から外を見ると、そこには大きな池があり、鳥が囀る木々がある。実に素晴らしい風景。周りは全てコテージタイプの部屋で統一されている。朝食のビュッフェを食べた後、近所を散歩。池以外にも、昔の農家を再現した家があり、その先には何故かパターゴルフがある。反対側にはビーチがあり、砂浜が続いている。勿論プールもある。

今回子供達はパターゴルフに興味を持ち、やり始める。なかなか難しくて、ボールが池に落ちたりする。炎天下で2ラウンドもすると汗びっしょりになる。しかし何のプレッシャーもない、ゴルフは良いものだ。プールも落ち着いた感じのもので、ここが大人のリゾートを目指していることが分かる。子供も多少控えめに泳ぐ。現在はオフシーズンなのか客は多くないので、特に気にすることは無かったが。

ホテルの従業員も対応もこれまでの東南アジアのリゾートの中で最も良かったような気がする。マレーシアは全般的に対応が良いのだが、色々と気を使ってくれていた。

(4)ビーチと水族館
ビーチに出て泳いでいると、南の方に建物が見える。ここが水族館のようだ。このビーチは、遥か南に続いている。ビーチ沿いには高級リゾートホテルが立ち並び、非常にきれいである。これはランカウイの開発がつい最近行われたことを差している。

水族館はかなり規模が大きく、中には沢山の魚、その他海の動物がいた。近海に生息するものを集めたと言う。これも最近出来たと思われる。但し最近の水族館は大体何処へ行っても同じなのが残念。水族館の横には大型免税店が併設されており、観光の目玉となっているようだが、我々が行った時は人が多くはなかった。

尚海は汚かったと言う印象はないが、何故かあまり覚えていない。確か天気が今一つで、ビーチにいる時間が短かったからだろうか?兎に角今回はホテルが気持ちよく過ごせたので、外を出歩くことも少なく、全体的にはあまり覚えていない。

(5) クアラルンプール
帰りもクアラルンプール経由となるが、同日で北京に戻るとなるとランカウイのフライトが非常に早い為、KLで1泊することとした。これは奥さんの希望でもある。

ホテルはKLのエアポートホテルである、パンパシフィックに取り、午前中にチェックイン。午後KL市内へ。空港でシャトルタクシーを頼むと70kmもある市内まで僅かM$60で行ってくれる。取り敢えずペトロナスタワーを目指す。ここは以前無かった92階建てのアジア最高の建物である。業務上若干係わったこともあり、是非とも見たいと思っていた。行ってみると確かに高い建物がツインタワーとなってあった。1つは日系企業、1つは韓国系が建設。是非とも上に上りたかったが、ペトロナスのオフィスとなっており、朝9時前しか登らせないようだ。

諦めてKLタワーを目指す。ペトロナスタワーに昇れなかったので、何となくタワーに昇りたくなったのだ。横に伊勢丹があり、その前からタクシーの乗ろうとすると警備員がこっちのタクシーに乗れと指示する。素直に乗り込むとやけに愛想の良いインド系運転手が早々に観光案内を取り出す。『KLタワーに行け。観光はいらない。』と言ったが、なかなかしつこい。最終的にタワーに到着し、料金を尋ねるとM$30という。メーターも進めてある。しかし初乗りM$2のKLで30はありえない。払わないと言うとごちゃごちゃ言い始める。最後はM$10を投げつけて降りる。

タワーの眺めも良く覚えていない。おまけに帰りに車が無く、歩いて小山を降りることに。家族からはかなり不満が出る。しかも暑い。降りてもタクシーが捕まらない。何なんだ?

その後奥さんはタワーレコードへ。我々3人はお茶を飲んで時間をつぶす。夕方スコールが来る。かなり強い雨で雷を伴い、子供などは驚く。ドアボーイが親切にもタクシーの予約をしてくれる。安心して夕食はヒルトンホテルの源氏で。久しぶりに日本食を食べて大満足。外に出てみると大雨はあがっており、涼しい風が吹く。タクシーで30分ほどで空港ホテルに戻る。

(6) リゾートの鉄則12

落ち着いたリゾートはランカウイで。そのホスピタリティーは素晴らしい。

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