インドでアユルベーダを2017(4)懐かしの日本語学校を訪ねる

部屋でスマホを見てみると、何といつの間にか電話が掛けられる様になっていた。昨晩デリー空港で言われた通りの番号に電話して、アクティベート作業を行う。だが、『申請した住所は』と聞かれ、住所など書いた覚えがない、とハタと気付く。『ではお名前は』と聞かれ、自分の名前を述べると何と『一致しません』というではないか。何故だ、私がオペレーターの英語を理解できないのかと思い、先生に代わりに聞いてもらったが、何と答えは一緒だった。

 

一体どういうことだ。そこへ先生の息子がやってきたので、彼に聞いてもらったが、何だか激しいやり取りが始まる。そして『どうやら申請内容があなたの情報とはマッチしていないらしい』ということが分かったというのだ。恐らくはデリー空港の販売代理店のおじさんが、パスポートのコピーを取った後、申請書を私に書かせずに自分で勝手に書いてしまったらしいというのに、呆れて声も出なかった。ではどうするのか。Airtelのプネーオフィスに行き、本人確認をしたらどうか、オペレーターは言っているらしいが、それで解決するのだろうか。

 

そこへ今度はトラブルシューター、ラトールさんが登場したので、事情を話すと、先ほど同様オペレーターを話し、埒が開かないとみると、今度はデリー空港のシムを販売した会社へ電話する。そして分かったことは、『係員が申請書に全く関係ない住所と名前を書き込んでいた』という事実であり、『住所はパンジャブのXXホテル』と言えば繋がるというのだ。これにさすがの私も開いた口が塞がらない。そこまでわかったが、オペレーターの方は名前が違う、規則だと言って、アクティベートを頑なに拒んでいた。

 

ついにマネージャーを電話口に出し、交渉が始まったが、それでも最終的には解決に至らなかった。ラトールさんは激しく売った者の責任を追及し、また外国人に対するインドの名誉を訴えたようだが、どうにもならなかった。インドでは本人確認がそれほどまでに重要なのか、はなはだ疑問だったが、何とも仕方がない。明日にでもプネーオフィスに出向き、また解決を図ろうということになる。だが問題は、クリニックのWi-Fiもなぜか繋がらなかったことだ。これだと当分の間、下界との連絡が途絶える。またそれもまたインドか、と軽く諦められるところがインドである。

 

ラトールさんのバイクの後ろに乗っかって街の方へ行く。今日は夕方、ラトールさんが主催する日本語学校の授業があるということで、見学に行く。思えば8年前、初めてプネーに来た時も行ったところで、全くそのままの環境で授業が行われていた。何とも懐かしい。生徒は日本語検定4級の受験者とのこと。その中にはラトールさんの娘、ナイニーカもいた。数人が熱心に勉強しているところに割り込み、皆さんの自己紹介を聞いた。私も自己紹介してから、お茶の話をしてみた。インドの紅茶はいつからあるのかなど、普段インド人があまり考えないような内容をわざと話してみた。皆どの程度聞き取れただろうか。

 

そこへ3級の生徒も入ってきた。私には3級と4級の難しさの違いはよくわからないが、明らかに3級の生徒の方が自己紹介は上手い。中には発音がネイティブ並みの女性もいて、ちょっと驚く。8年前と学校の大きさは変わっていないが、生徒の質は向上しているように思われる。因みに今日来ていた生徒は全員女子であったことが少し気になる。但し中国や台湾などは違って、アニメが好くだから日本語、といった理由で勉強している訳ではなく、将来のため、という感じなのはとても良い。

 

午後7時過ぎにバイクで送ってもらい、クリニックに戻る。夜は1階の別室に食事が準備してあると聞いていたので、見てみると、ちゃんと置かれていた。夜は一人で食べるようである。チャパティとライスがある。おかずは少なく、明らかに昼より量が少ない。お湯を沸かすポットはなく、鍋で沸かす。水は濾過された水が置いてある。勿論お茶は飲まず、白湯で一日を終わる。

 

午後8時に眠気が襲ってきた。今朝シャワーを浴びているので、その睡魔に負けてベッドに潜る。考えてみれば、昨晩は夜中のトランジットでほとんど寝てはいない。眠くても当たり前であり、ここできちんと睡眠を確保して明日からのアユルベーダ治療に備えるべきだと考える。2分であっという間に寝落ちた。

 

218日(水)
クリニック2日目

 

翌朝はかなりスッキリとした目覚めになる。7時頃起きればよいと言われたが、6時前には起き上がる。それでも10時間近く寝ている。早速アーサナを試みる。体が意外と軽い。やはり夕飯の量が少なかったのが、良かったのではないかと感じる。窓を開けてみると、かなり涼しくてびっくり。昼は30度ぐらいあるというのに、朝晩は15度以下と冷え込む?ようだ。

 

スマホを見てまたビックリ。なぜか繋がっていてネットがみれ、メールも取れた。昨日の夕方、ラトールさんの交渉が不調に終わったと思っていたが、やはり抗議はしてみるものである。恐らくはAirtelと販売代理店の間で何らかの連絡を取り合い、開通させたのであろう。しかしこれまたいかにもインドである。

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