バンコック ヨーガの旅2016(11)お茶会、マッサージ、そして空港で

ワット・ボウォーンニウェートの外に出ると、大きな木があった。王様もこの木を眺めただろうか。大ぶりの花が咲いていた。私は花には疎いのだが、何だかいい光景だな、と思ってしまう。そこで深呼吸して歩き出す。タイの人々も新たな一歩を歩み出しているのだ。

IMG_1050m

 

カオサンに臨時バスターミナルが出てきていた。そこからバスがどんどん出ている。私は来たのと同じバスに乗車した。ここから出るバスは殆どが今日は無料らしい。往復約2時間、無料の旅になった。客待ちしているロットゥもどうやらお金は取らない。更にはバイタクさえもが、無料で近くまで送ると言っている。皆の顔が慈愛に満ちている。何とも不思議な世界を見ているような気分になる。

 

宿の近くに戻ると3時になっていた。実は王宮には食べ物が沢山あったが、私のような部外者が、ここでご飯を頂くのはどうかと思い、遠慮して飲み物だけにしたのだが、一気に世俗に戻ってしまい、腹が減る。タイの有り難いことは、どんな時間でも食事をしている人がいて、食堂が開いていること。

 

Kビレッジに行けば何かにあり付けるだろうと出掛ける。さすがに人は少ないが、それでもお客はいる。リンガハットなどは夕方5時までランチを提供している。私は不謹慎にもいつものようにとんかつが食べたいな、と思ってしまい、以前行った店を探したが、既にラーメン屋になっていた。

 

バンコックのラーメン屋は飽和状態、と聞いて久しいが、まだ出てきているのか。同時にとんかつは有名どころも出そろい、厳しい競争に晒されているようだ。実は無くなったと思っていた店は2階の広いスペースから1階の見つけにくい小さなところへ引っ越していた。しかもメニューはカツだけでなく、様々な日本食を組み合わせている。10月の王様逝去以降、消費が落ち込んだと言われているが、このケースはそれとは無関係だろう。結局無難な大戸屋に入る。ここもどこででも見掛けるタイのチェーン店になっている。

IMG_1065m

 

126日(火)
お茶会して空港へ

前夜は、食事をせずに部屋でゆっくり過ごした。そして翌朝慌ただしく出発の準備をして、8時過ぎにいつものようにYさんを訪ねたが、まだ来ていなかった。この宿はYさんが予約してくれたが、代金を受け取るのをすっかり忘れていたようだ。コーヒーを飲みながら、タイ情勢について少しだけ話をしたが、チェックアウトの時間となる。

 

今日はバンコック茶会。以前より主催してくれているMさんの家へ向かう。実は今回の一番の目的はMさんに預けていた茶葉を引き取ることだった。もう1年以上、置きっぱなしで申し訳ない。折角なので、数日後にあるエコ茶会セミナーの予行演習的位置づけで、台湾茶についてお話をしてみる。

IMG_1069m

 

初級編という訳にはいかず、ちょっとマニアックな場所のお茶が出てくるので、初めての人は戸惑っただろう。お茶の分類、製法の違いなど、昔のバンコック茶会でやっていた、中国茶の基礎を知る、をもう一度やるべきかもしれない。そして美味しく、楽しく、がよいかなと思う。

 

大学の後輩で、中国でお茶を習っていたHさんも参加してくれたので、彼女にお茶を淹れてもらう。参加者の顔ぶれもかなり変わり、初めての方が増えた。バンコックの駐在員も少しは減る傾向にあるのだろうか。若い人が増え、家族帯同が減った、との話もあった。またインドネシアやインドなど、周辺国へ移動になるケースもあるという。バンコックから拡散していく、それは何を意味しているのだろうか。

 

荷物があるのでMさんの車で送ってもらいながら、きれいなタイ料理屋さんでランチを食べる。最近はオシャレなお店が増え、そういうところが賑わっているらしい。ガイヤーンやソムタムがきれいなお皿に盛られ、タレも3種類ついてくる。これでサービスがよければ最高だが、会計の時に隣の伝票と間違えて渡される。私はタイ語が読めないから、そのまま払ったが、確認は必要のようだ。

IMG_1071m

 

宿でMさんをYさんに紹介した。元々ご縁はあったのだが、直接会ったことがないという。朝はゆっくり話せなかったが、結局ここでまた話ができた。巡り巡って世は流れていく。今晩午前1時の便なので、暇になる。少し肩が凝っているので、宿のマッサージに初挑戦した。

 

取り敢えず足マッツサージをやって夕飯を食べようと思ったが、余りに気持ちよくなりウトウウト。最後に肩を揉んでもらうと、『硬すぎるだろう』と言われ、そのまま全身マッサージに移行してしまった。ヨーガ合宿に行っても、既に出来てしまった日頃の肩こりは治らなかったようだ。勿論マッサージ1回で治るとは思えないが、実に良い時間つぶしになった。2時間合計で680バーツはお値打ちだろう。

 

タクシーで空港に着くとヨーガ合宿で一緒だったUさんから、『待っている』という連絡が入る。だが私の乗る便は1時間ほどディレーしていた。通常より少し遅れてチェックインが始まり、何とかUさんと合流。30分ほどお話して彼女は関空へ向けて去っていく。私の便はディレーしたが、何とか北京空港での乗り継ぎにも間に合い、無事羽田空港に到着した。

IMG_1082m

IMG_1089m

 

ところが荷物がなかなか出て来ない。何とタッグの一部が見事に切り取られていたのだ。何故?思わずそこにいた職員に聞いたが埒が明かない。仕方なく外へ出て電車に乗ると、何とスーツケースの取っ手が壊れていた。後でエアチャイナに電話して、証拠写真などを送ると、弁償金が支払われるという。そのお金は次回の搭乗時に受け取ることになった!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です