インド アユルベーダの旅(21)アーメダナガール 州会議員も登場

1月28日(火)

朝瞑想も

翌朝は7時ごろからもそもそ起き出すが、今日のスケジュールも全然知らされず、困る。ラトールさん達はマイペースでシャワーなどを浴び、A師は瞑想に入っている。私も習って目をつぶってみたが、とても集中できない。

 

そこへ同室の男性が入ってきた。かなり眠そうだったが、聞いてみると、何と昨晩片道5時間を車で往復したという。実はラトールさんの奥さんとお嬢さんのナイニーカは所用でプネーに帰ることになっていた。ラトールさんはここを離れるわけにはいかず、車は友人が運転して帰るので問題ないと思っていたが、インドでは何が起こるか分からない。結局奥さんの弟である彼が付き添って行ったのだという。これは現在のインドが置かれている状況を端的に表しているのではないだろうか。最後は頼れるものは身内のみ、だからこの結婚式もインドで生きていくためには非常に重要な物なのだと分かる。

 

チャイを探して下に降りてみると、皆が並んでいる。何と髭剃りをしてくれるらしい。インド人は髭剃りが大事、と誰かが言っていたが、ハレの結婚式、ちゃんと髭を剃るのも礼儀かもしれない。とても面白い光景だ。勧められたが私は遠慮しておいた。

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因みに結婚式の服装も、皆気合が入っている。女性陣はサリーを3枚ぐらいは持ってきて、着替えている。男性も2日目は皆着替えたようだ。ラトールさんもかなり立派な服を着ている。この日の為に新しく新調したようだ。私は結婚式など想定していなかったので、普通のポロシャツなどを着ており、ちょっと恥ずかしいが仕方がない。『昨日と同じものは着ないで』と言われたので、予備のシャツを着ていく。

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何とかチャイを探し、飲んでいると、スナックがあるという。本当にインドではスナックがよく出る。先ずはチャイ、そしてそのお供はスナック。これが意外と行けるので食べてしまうから始末に悪い。

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州議会議員も登場

そうこうしている内に何となく2日目が始まる。先ずは新婦の写真撮影。彼女がどういう人なのかは全く分からないが、23-4才だろうか。ずっと大人しく式に従っている。その写真撮影もまたユニーク。彼女の背景には冷蔵庫やオートバイなど、嫁入り道具?が並んでいる。これは新婦の親族が持参させるために揃えたものだという。インドでは嫁に行く物にどれだけの物を持たせられるかが、とても重要。その証として新婦と共に記念撮影となるようだが、私などの心はとみに複雑になる。

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またプージャが始まった。内容は全く分からないが、新郎新婦が祭壇の周りを回っている。周囲には人が集まり、米粒?を投げかける。これが祝福の仕方のようだ。この儀式を終えて、ハレて夫婦となったらしい。長い長い儀式の終了だった。

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そこへ偉そうな人が入ってきた。州議会議員を長く務めている人だという。この一族の中での出世頭。祝い事があれば出向いてくるのは日本の政治家と変わらない。早々に周囲に人垣ができ、男たちが次々に何か話している。どうやら道路の拡張や商売のことなど、いわば陳情らしい。結婚氏が社交の場、というのは洋の東西を問わない。一気に世俗化した。

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そして新郎新婦の前で彼は祝いのスピーチをするとそそくさと帰って行った。議員はどこでも忙しい。今年は選挙の年、特にかき入れ時なのかもしれない。彼が来たことでこの式に箔が付き、一族の結束も高まるようだ。

 

新郎新婦がひな壇で並んでいる。そこへ人々が次々にお祝いを言いにやってくる。同時にお祝いの品を持参し、見せている。これもまた面白い光景だ。日本なら全て祝いのお金を受付で出すだろうが、こちらは直接本人に渡す。そして品物は見せる。私は勿論品物を持っていなかったので、お金の入った封筒を渡す。ラトールさんから1ルピーコインも必ず入れるように、と言われたので入れた。

 

最後にランチ。さすがに刺激の強い食事はパンチャカルマ後の体には堪えるので、適当に少量を取り、食べた。デザートの代わりに、日本の綿菓子があったので、食べてみた。日本と全く変わらない。インドの子供たちにも大人気。ついでに着ぐるみも登場、どこでも人気があるんだな。

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