タイ北部お茶散歩2015(5)リスロッジのゆるいランチとチェンマイソーセージ

ゆるいランチ

宿に戻ると、ランチが用意されていた。テーブルの上にカオソイが載る。美味しそう、運動の後はこれぐらいの軽食が良い、と喜んで食べていると、スタッフがゆるゆるとやって来る。何とカオソイは前菜?で、肉料理やパッタイなど、豪華なメニューが並ぶ。どうやらこのロッジ、メインはランチではないかと思うほどの分量が出てきた。

皆で夢中で食べてしまい、殆どを平らげる。食べ終わると、ドーッと寝転がる。何とも緩い雰囲気の中、腹一杯になり、睡魔が襲う。我々は何時にチェックアウトしなければならないのだろうか。スタッフはだれ一人、我々を急かさない。究極の午睡が始まった。こんなに心地よい感覚は実に久しぶり。ここに1泊しかしないのはどう考えても間違いであり、その理由はこの午睡にあることは間違いがない。

2時頃、初めて『車が来ていますよ』と言われ、我に帰る。昨晩のビールやワイン代などの伝票が来たので支払う。そしてチェックアウト。昨日支払っていなかった宿代を払おうとすると、スタッフが慌て始める。本来は事前に支払いをしなければならない所、こちらの都合で現地での現金払いをお願いしていたが、その連絡が上手く行っていなかったらしい。さてどうするのかな、と見ていると、横からIMさんが『そんなタラタラしていたらいつになっても進まない、私がやるから』と言って、スタッフを叱咤激励して、支払いにこぎ着ける。さすがビジネスウーマンはタイ人の動かし方を心得ている。

ようやく精算が終了し、バンに乗り込む。そして昨日来た道を戻っていく。何だかとても寂しい。もっと長く居たかったリスロッジ。夢のような時間は瞬く間に過ぎていった。1時間ちょっとでチェンマイ市内に舞い戻る。これからメンバーはワローロット市場を見学してから空港へ行く。Gさんは別の宿を取っているので一端別れる。私は前回泊まった宿を予約しており、皆でそこへ行き、荷物を部屋に置いて出掛ける。チェンマイは一方通行も多く、宿に着くのにちょっと苦労した。

この宿、基本はゲストハウスだが個室。そして今回はなぜかほぼ満室で空いていたのは一番良い部屋のみ。仕方なく普通の部屋の2倍以上払ってここにチェックインしたが、何と部屋は広く、更に広いバルコニー?があり、ベッドもフカフカ。普通の部屋は明るくないが、ここは大きな窓から空が広がる。たまにはそのGHの一番良い部屋に泊まってみるのも悪くない、と今回の体験で思っている。

3.チェンマイ2 リス族市場

宿から歩いて10分ほどでワローロット市場がある。今回メンバーの目的はリス族の市場。私は前回もワローロット市場には行ったが、リス族の市場には気が付かなかった。確か少数民族の服を売る店は見掛けた気がするのだが。地図に沿って歩いたものの、リス族市場は見付からない。前回は見付からなかった関帝廟が出てきて、ここだったのかと思ったが、他のメンバーはフライトまで時間がないので、今回は参拝を見送る。

そして元来た道を戻り、服を売る店を探して、そこの路地を入っていく。奥に静かな、小さな市場があった。午後の日差しを浴びているが、お客は殆どいない。これでは見過ごしてしまう訳だ。土産物になるバッグや布が沢山売られていたが、もう一工夫しないと、売れないような気がする。いや、ここは卸しで、バンコック辺りから買い付けの人が来るとも聞くので、小売りには力を入れていないのかもしれない。むしろ市場の脇あたりで小売りしている個人の方が買い安い物を置いているようだ。

その後チェンマイ名産のセラドン焼の店を軽く見て、時間となる。宿に戻り、荷物を持ち出し、ソンテウを捕まえて3人は空港に去って行った。1泊2日、短い旅だったが、何とも言えない楽しさがあった。メンバーにも恵まれたし、そして茶園にも恵まれた。私にとって初めての宿泊を伴う茶園ツアーだったが、個人的に満足していた。参加者はどうだっただろうか。後日の反省会を見ても、結果は悪くなかったと思われる。

チェンマイソーセージ

そして夕方まで休む。部屋は快適で、申し分ない。今晩はお茶会メンバーの一人、Iさんがバンコックから来ており、一緒に夕食を取ることになっている。Gさんも合流した。GさんとIさんは数日前のバンコック茶会で顔を合わせている。お茶の縁は繋がっていく。明日はIさんのお声掛けで、タイ人Pさん一家が創設したカルチャーネットワークセンターというところでセミナーを予定していた。その打ち合わせも兼ねていた。

Pさんが車で迎えに来てくれた。そして夜のチェンマイの街を走る。この街は本当に観光地、市街地には高い建物はないし、ショッピングモールも見られない。というか、普通に考えれば相当の田舎都市だ。日本人はバンコックを東京、チェンマイを大阪などとつい考えてしまうが、アジア諸国は一極集中、第二の都市はないところが多い。タイも例外ではない。ただそれがチェンマイの良いところ。この緩さが人々を引きつけている。

着いたレストランは宿とは城内を挟んで反対側だった。この付近にはお洒落な建物が増えてきている。タイレストラン、家族連れで満員だった。チェンマイソーセージが美味いというので食べてみたが、なるほどジューシーでピリ辛。これはビールのつまみに最高だろう。パッタイなども食べて、大満足。Pさんに感謝。

車で宿近くまで送ってもらう。宿のソイに入る所に以前からインド人のおばさんがやっているローティー屋台がある。前回も気になっていたが結局食べなかったところ、知り合いから『うまいから食べろ』とのメッセージがあり、腹一杯にも拘らず、つい買ってしまった。バナナローティー、かなり甘い。買い物に行ったGさんに買い食いを見付かる。悪いことはできない。パンパンの腹を抱えて寝る。

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