静岡川根森町茶旅2024(1)川根の講演会へ

《静岡茶旅2024(2)》  2024年12月15日‐18日

チェンマイから戻って1週間。川根で講演会があると聞き、急遽静岡へ向かった。日本はそれほど寒くはないが、ちょっと疲れが溜まっている。

12月15日(日)川根で

静岡に行く場合、最近はバスが多い。ゆったりしていて楽なのが理由。ただ急いでいる場合はそうはいかない。今日は午前10時過ぎには、金谷駅に着かないといけない。仕方なく品川から新幹線に乗る。その前に品川駅のホームで朝食。立ち食いそば屋に入り、イカ天そばを食べる。これがなかなかイケる。

日曜日の朝の新幹線。自由席でも意外と混んでいる。それでも2席並びの窓側に座り、富士山をゆっくり眺めながら向かう。新幹線はバスの2倍の料金だが、まあスピードとこの景色があればよいかと納得する。約1時間で静岡駅に着き、トイレに寄った後、JR在来線で金谷へ向かう。

金谷駅で降りて、大井川鉄道に移る。今回行く川根本町、以前は千頭まで鉄道が通っていたが、2022年秋の台風被害により、川根温泉笹間渡~千頭間が現在も不通になっており、復旧の目途は立っていないという。取り敢えず家山駅まで行き、知り合いのMさんに迎えに来てもらって、会場に向かうことになっていた。

帰りの列車の時間、ちょうどよいのが無いので、バスの時刻表を探したが見付からない。駅で聞いたら「バスのことは知らない」と素っ気ない。仕方なく観光案内所へ行くと、ここは無人。時刻表もなく、バス会社に電話を掛けるしかない。結局問い合わせると、午後のバスのいい時間はやはりない。

駅のホームに戻ると、団体さんが列車を待っている。駅の先端からは富士山が見える。列車は僅か1両。何とラッシュ時の電車のように混みあって出発する。隣の新金谷駅で少し止まり、トーマス号がすれ違っていく。それからゆっくりと列車は進み、40分ほどで家山に着いた。大井川鉄道に乗ったのは10年ぶりだろうか。以前は観光客向けと同時に地元民の足であったが、今や地元は顧みられない。

駅前には列車を降りた乗客が結構いた。皆さんバスで上に上がるらしい。Mさんが車で迎えに来てくれたので、私はそれに乗る。講演会場は千頭駅のすぐ近くらしいが、途中でランチを食べてから行く。会場である役場の横には、あの戦前茶業界の大物、中村円一郎の像が立っている。数年前にMさんに連れてきてもらった場所、懐かしい。

会場には既に沢山の人が来ていた。「殿岡家文書」への関心は高いらしい。今日の講演に関連した展示物も沢山置かれていて興味深い。この文書の検証は6年に渡って大学の先生らが行ってきたと言い、今日はその集大成の発表だという。殿岡家はこの地区の名家で、明治期には茶業もかなり行っていたらしい。今日の講演は、その茶業に直接触れるものは少ないが、文書から読み取れる茶の関わりなどが紹介され、また万博と茶についてもお話があった。

講演終了直前に抜け出した。帰りの列車に間に合わないのだ。Mさんに運転してもらったが、悪いことをした。列車が来る5分前に家山駅に着き、何とか乗り込んだ。帰りはそれほど混んではいなかった。車内の表示では、未だに千頭まで繋がっているようになっていて混乱する。

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