静岡茶旅2023(1)相良へ

《静岡茶旅2023》  2023年4月4₋6日

ソウルから戻り、台湾へ行くまでの間にやるべきことがあった。静岡へ行かなければならない。何だかちょっと疲れ気味だが、そこは何とか張り切って行ってみる。茶歴史の宝庫、静岡!今回は何が出て来るのだろうか。楽しみだ。

4月4日(火)静岡へ

疲れていたせいだろうか。何だかすごく早く起きた。起きたらすぐに出掛けた。朝5時前に出て、小田急+JRルートで行くと午前9時台には静岡駅に着くことは分かっていた。これなら新宿発のバスよりも先着する。今回は駅から線路沿いに新しくできた宿を予約してあるので、そこまで行き、荷物を預けて駅前まで戻る。

そしてバスに乗る。今日は初めて相良へ行ってみる。バスの乗車時間は約1時間。20分に一本程度出ている静鉄バスのメインラインだ。それでも一本早く乗りたくて早足になるのは何ともおかしい。バスを降りると、小堤山公園を目指す。ここに今日のお目当て、山本平三郎の胸像があるという。

山本平三郎は相良物産の社長であり、地域にも大いに貢献した人物。茶業についても熱心で、『深蒸しの父』と称されることもある。地域の人々と茶業発展のために尽くしており、その結果この胸像がある。尚彼の弟が私の常に意識している山本亮台北帝国大学教授だということは付け加える必要がある。紅茶の香りを研究した山本教授とその実家はどのような関係にあったのだろうか。そういえば平三郎は東京農大を出ているが、戦後弟が農大教授になったのも関連があるのだろうか。

公園内はサクラが満開で美しい。胸像の向こうには10を超える記念碑が建っている。その中には森町の村松吉平のものもある。吉平は明治初期の茶業者だが、その後相良油田にも関わったことで、こちらに碑が出来たものと思われる。その他郷土の偉人や天皇関連などが一区画にまとまっているのは珍しい。

この公園の脇にトンネルがある。小堤山トンネルと呼ばれ、1970年に廃線となった静岡鉄道駿遠線がここを通っていたという。1923年頃に造られたかなり古いトンネルであり、既に無くなってしまった鉄道を知る生き証人と書かれているのが面白い。100年前のトンネルを潜ってみる。

相良物産は様々な事業を行っており、今も茶業部がある。会社の前に行ってみると、木造建築のいい感じのお店でちゃんとお茶を売っている。それから腹が減ったので定食屋で食事をして、そのまま海岸へ行ってしばしボーっとしていた。明治期は相良港から茶葉が運び出されたというが、今は実に静かだった。

帰りもまたバスに乗る。本数が多いバスに乗るのは何とも気が楽でよい。何とこのバス路線、直接渋谷に行くバスもあるという。鉄道は通っていないが、人口はそれなりに居るということか。1時間で静岡駅まで戻ったが、そのまま新静岡まで乗って行き、最近できた静岡市歴史博物館へ行ってみる。お城のところにきれいな建物が建っていたが、何故かエネルギー切れを起こし、何も見ずに宿へ戻る。

宿は出来たばかりのオープンセールで安く泊まれたが、大浴場もあり、部屋のベッドも良かった。これから静岡ではこのチェーンを使ってみようか。実はバンコクにもあると聞いていたので、1度泊まろうと思い、今回実現したのだ。サービスもいくつかの宿のいい所を取っているので良い。

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