インド アユルベーダの旅(14)ロナワラ スッキリした朝を迎えたが

1月24日(金)

スッキリと朝を迎えたが

今朝は実にさわやかだった。少し風があるので気持ちが良い。6時にキッチンに下りるが、ティは飲めそうもなく、お湯を飲む。日本人2人から『何だかかなりスッキリした』と言われ、その効果の一端が分かる。確かに顔も心持ち小さくなった気がする。

 

アーサナはお休みして、散歩する。40分もゆっくり歩くとまた疲れる。やはり体力がないのだ。8時半に朝食に行こうとすると、掃除が来た。今日は若者ではなく、おじさんだ。先に朝食を済ませてから掃除を頼む。朝食はSoft Riceと書いてあったが、違うものが出ていた。結局スナックのようなものを渡され、ジンジャーティで流し込んだ。

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この間違って出た物をカンチャパルマと関係ない中国人が取ろうとして、ドイツ人に窘められていた。次々に中国人が取りに来て収拾がつかなくなる。どうやらダルなどは口合わず、胃にも優しいカンチャパルマ用の食事が中国人にはいいらしい。規則に厳格なドイツ人、勿論インド人から見ても、中国人の対応は許せないだろう。『中国人は規則を守らない』とはインド人が良く言うセリフだ。ただ中国人の言い分も分からなくはない。『どうせいつも残っているのだし、自分たちの食事としてこちらの方が相応しい』というのだ。まあルールから見れば中国人に分はないが、そこを中国人は『柔軟性』と呼ぶのだ。

 

掃除してもらっている間、ボーっと外にいると、Hさんが『お先に』という。どこへ行くのかと思いきや、9時半からトリートメントがあることをすっかり忘れていた。既に終わった気分で力が抜けていた。

 

9時半過ぎに急いでいくと、ちょうど担当がやってきて呼ばれる。今日は胸に何かを張り、そこにオイルを垂らした。そのままジッとしている。20分もしていたので、それで終わりかと思うと、今度はメガネのようなものを掛けさせられ、そこにオイルが垂らされる。そして突然『目を開けろ』という。おそるおそる開けてみると、目に軽くオイルが入る。これでクリーニングしているようだ。

 

それが終わると、これから2時間は本を読んだり、画面を見たりせず、ボーっとしているようにとの指示が出る。何となく目がかすんでボーっとなる。しかし部屋ではやることがない。横になって何もしないでいると、『何もしないでいることは本当にできないな』と実感する。瞑想もできない、何もしないでいることが出来ない、確かに体を酷使している。

 

2時間が過ぎ、ランチへ。チャパティは出ないが、おかずは通常に近い。ただどこまで食べてよいか分からず、かなり遠慮気味に食べる。当然後でお腹がすく。そしてまた散歩し、1時半からトリートメント。今回は脚マッサージとフットバス。実は足の裏はかなり汚くなっているのでこれで汚れが取れればと期待したが、無理だった。

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そしてネットへ。今日こそはバンコック行のフライトを予約せねばなるまい。ところが料金も高くなっているうえ、決済に失敗し、予約できず。何故だろうか。3時過ぎにチャイに行くとパパイヤを食べている人がいる。私が今食べたいものはこれであるが、じっと我慢した。バンコックや東京では我慢することが難しいが、ここでは何とか耐えられる。

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そして久しぶりに普通の石鹸で体を洗い、シャンプーで頭を洗った。こんな普通のことで喜ばしくなることが素晴らしい。有難味、というものだろう。食事の前に必ずお祈りするのも素晴らしい。これから私も『頂きます』と祈って食べるようにしよう。

 

5時のアーサナクラスへ行く。今朝と昨日の晩、2回欠席しており、この体調の変化がどう出るか、見たかった。全体的に体は軽くなっている。それで何となく少し体が持ち上がったり、お腹のへこみでひねりが良くなったりしているが、勿論筋力的には良くはならない。体力の問題もあり、途中でやめるものもいくつかあった。本調子とは言えない。

 

トラタカはパスして、休む。どうも体調がすぐれない。食欲はあるが、食べたい日本食などが浮かんでしまい、胃がキューットなる。ただ実際に食べられるわけでもなく、妄想が出る。これは本当に良く無い兆候だと思ったが、後である人に『食べたい物が昨日体から全て排出されたんだ』と言われ、妙に納得。

 

7時半にHさんを誘って夕食へ。もう元気になっているのだから、普通の食事ができると期待していたが、キッチンに行くと何とパンチャカルマ用には、お粥とダルしかない。これにはホトホト失望して、『なんてこった』と思わず声をあげてしまう。隣の親切なインド人のおばさんが、『普通の食事も一部取っていいんだよ』と誘うので、野菜を煮込んだものを取り、食べる。それでも味気ない。これは本当に参った。パンチャカルマはやっている時が大変なのではなく、元に戻す方が余程大変だ、と最初にHさんから言われたが、今この言葉の意味が分かる。

 

その後Hさんと話し込む。Hさんは既にドクターから今後の生活の指示を貰っていたが、それによれば、食べてはいけないものも多く、昼寝もダメ、など、かなり事細かな扱いを要求されていた。私はこんな状態だし、出来ればドクターに会わないで帰ろうと決めた。

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