バラナシ伝説のGHへ行け2014(1)インド式は疲れる

《バラナシ散歩2014》  2014年4月26日-29日

 

ムンバイに着いたその日、Facebookに1つのメッセージが入った。『インドにいるならバラナシへ行って』。何の話か分からなかった。台北の知り合いHさんだった。『バラナシに日本人が経営している伝説のゲストハウスがある。是非見てきて欲しい』と言われても、私はバックパッカーをやったこともないし、ゲストハウスに泊まりたいわけでもない。でも『バラナシにいる日本人』『伝説の』と言われると何となく興味を持つ。

 

なぜか日程的にも余裕があり、チケット変更もスムーズ。これは行け、という合図だ。ご縁の世界ではこれが大切。行けるなら行く、という私の旅のポリシーとも合っている。今やインドもネットで航空券が買え、あっという間に目的地に到着する時代。伝統的なバックパッカーの世界とは相容れない私の旅はまた始まった。

 

1.ムンバイ

ビジネスクラスでムンバイへ

ジェットエアーのビジネスクラスでムンバイに戻る。ビジネスクラスの席は12あったのだが、一番前の通路側に座っていた私はCAから席を移るように言われる。折角ビジネスクラスなのに、そして席は8つも空いているのに、一体どういう訳だ?CAによれば『CAが座る椅子が壊れた。規定で一番前の通路側に座らなければならない』、しかも2名も。何で??

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渋っているとチーフパーサーがやって来て『離陸と着陸の時だけ窓側へ行ってください』と慇懃に言う。ここまで言われては抵抗できずに2列目に下がる。離陸するとすぐに1列目に戻ったが。そこからのCAのサービスは凄かった。とにかく何でも聞いてくれる感じだった。インドの航空会社ということで、紅茶のセレクションも充実していた。お替りは不要だったが、トイレに立った隙に、ちゃんと別の紅茶を淹れてくれ、クッキーもくれた。

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そういえば3年前、ラダックからの帰り、なぜかビジネスクラスにアップグレードされたことがあった。あの時も一番前の席だった。ジェットに対する印象はとても良かった。インドもLCC時代がやって来ている。差別化を図るために、サービスに力を入れていることには違いない。

 

アチチホテル

ムンバイ空港に着くと、一目散に空港を出て歩く。もう慣れた道だ、迷うこともない。A師から推薦のあったアチチホテルは先日泊まったIBISのすぐ横にある。予約はしていなかったが、どう見ても空きはありそうだった。フロントへ行くと、やはり部屋はあり、朝食付きで3350rpだった。それにネット代が100rp、まあIBISよりはかなり安い。

 

ただチェックインのスムーズさではIBISはかなり洗練されている。アチチは何をするにも手間がかかる。伝統的なインド方式。更にはインドのレファレンスなどを聞かれ、回答に困る。インド旅行に来た人で知り合いもいなければどうするのだろうか?旧来からそのような質問をしているのなら、ナンセンスだがそれを改めようとはしないのだろう。

 

部屋は簡素、寝るだけなら問題はない。エアポートホテルとはこんなものだろう。ちょうど夕陽が窓から差し込む。外は道路に近いがさほど煩くはない。ネットは初め繋がらなかったが、遅いながらもなんとか繋がった。夕飯は不要だ。既に飛行機の中でかなり食べていた。

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水だけ買いたかったので、外へ出た。すぐ脇に店があり、冷たい水が買えた。ついでに周囲を散策すると、向かい側に立派なホテルを発見した。ラトールさんがいいホテルだ、と言っていた場所だが、これでは高級すぎる。今の私にはあの緩いアチチホテルが似合っている。

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4月27日(日)

うるさい朝食

翌朝は7時過ぎにはチェックアウトするため、早めに食堂へ行った。6時からやっているとのことだったが、まだ掃除をしていた。食事も全部は揃っていなかった。仕方なくある物で食べ始めると、『卵はいるか』『コーヒーはどうか』とやけに聞いてくる。ビュッフェとは何かが分かっていない。サービスのつもりかもしれないが、これでは煩くてゆっくり食べられない。

 

フライトは8時だから7時半に出れば間に合うとホテルで言われていたが、インドでは何が起こっても自己責任。7時過ぎにはチェックアウト。このホテルは無料送迎が付いているので、車を呼んでもらうと1分後にはやって来て驚いた。速い!これで悠々だな、と思っていると運転手の携帯が鳴り、車が戻り始めた。何んだ?何と私は部屋に日本語の本を忘れていた。普通なら私の行先は分からないだろうが、ホテルの車に乗っているとは何という幸運。少し時間をロスしただけで国内線ターミナルへ到着。まだ7時20分だった。だが、

 

今日乗るエアインディアのカウンターは長蛇の列。フライトに間に合うのだろうかと心配したが、係員は『普通に並んでいろ』と取り合わない。テイクオフ20分前にようやく私の番が来て、チェックイン。ところが予約してあった通路側の席はなく、真ん中の席をあてがわれた。私がそのことを言うと『あなたが最後の乗客だ、もう席はない』と強く言われる。昨日のジェットとは大違いだ。ここで喧嘩していたら乗り遅れる。とにかく荷物検査もあるんだし、早く行かねばと諦める。

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何とか搭乗ゲートまで辿り着いたが、まだ搭乗のアナウンスはなかった。これならもう少しゆっくりすればよかった。カウンターのスタッフがゆっくりやっていたのは、間に合う根拠があったのだ。そうこうしている内に搭乗となり、バスに揺られて機内へ。思ったほど狭くはないが、むくつけきオジサンが隣だとどうやっても狭い。

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フライトは2時間。ちゃんと食事も出た。エアインディアもLCCではないのだ。でも感覚としてサービスはなくてもいいかもしれない。まあ焦って喉が渇いていたので、ちょうど良かったが。

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