インドで自然療法2018(4)寒気と眠気に襲われる!

6時にアーサナが終わってもまだ外は薄暗かった。取り敢えず一度部屋に戻り、初めてPCを開いた。オリンピックのニュースで、高梨、高木、ともに金メダルには手が届いていなかった。7時にキッチンで、飲み物がもらえるというので行ってみた。出てきたのはちょっと甘いハーブティ!涼しいこともあり、これは意外とイケる!

 

すぐにトリートメント室へ向かう。7時半から受付が始まり、既に多くの人が待っていた。まず私には苦手のエネマ(浣腸)が待っていた。隣のおじさんが話し掛けてくれる。インド人の半数は親切に話しかけてくれ、困っていれば対応してくれるように思う。日本ではどうだろうか。エネマはすぐに終了。私は我慢できないので、横にトイレがあり、駆け込む。

 

今度はマッドパックへ向かう。キッチンの2階でやると言われるが迷う。そこは2階というより屋上、そしてむくつけきインドのおじさん達が、パンツ一丁で仰向けに寝転んでいた。腹には泥が備えられている。私も真似して、シートを敷き、新聞紙をパンツに挟む。この新聞紙が立ち上がった時に、泥からパンツを守るらしい。おじさんが泥を山盛りに腹の上に置いていく。

 

太陽に向かって仰向けに寝転んだ。態勢を変えることはできず、いやでも太陽と向き合うことになる。朝9時、まだ風がちょっと涼しいが、日差しは強くなっている。周囲のおじさん達はヒンディー語で何か冗談を言い合い、驚くほどに大きな声で笑っている。まるでそれはヨーロッパの酒場で馬鹿笑いしている男たちを思いださせる。ただ裸で酒も飲んでいないので、ドイツの温泉地あたりのイメージだろうか。

 

30分でパックを終え、慎重に泥を持ちながら、洗い場に向かう。腹にたっぷりついた泥を落とすのには時間がかかる。いや完全には落ちないまま、ズボンを履き、Tシャツを着ることになる。まあ気持ちがよいと言えばよかったが、ちょっと涼しい風に当たってしまい、寒気がしたのは気のせいか。

 

更に9時半頃からオイルマッサージを受ける。これはかなりきついもので、足がつりそうになる。体が締まる感覚がある。頭にはココナッツオイル!相変わらず体はべとべとだ。終わるとスチームバス。おじさん達が待っており、順番待ちの間、べとべと感が増す。スチームは、時間も温度設定もかなり適当な感じでやっており、『もういいか』とスタッフが聞いてくる。何だかサウナにいるような感じ。

 

ビショビショの体を洗いたかったが、シャワーが満員で立って待つ。そこに涼しい風が吹いてきて、何とも寒く感じる。10分ぐらい待って、シャワーを浴びたものの、何となく寒気がした。これはやばい。取り敢えず部屋に戻って、着替えをして、濡れたパンツを洗濯して干す。部屋の外には物干し場があり、洗濯ばさみが重宝する。

 

それからランチに向かう。基本的に野菜スープと煮込み、食事の内容は毎回ほぼ一緒。昼ご飯にライスがあるので有り難い。そこにつける塩味の物もあるので、美味しく頂く。煮物は大根。何とか味があるので食べられる。そして昨日も飲んだ冷たいバターミルク、あまり得意ではないが、飲み干す。

 

食事が終わって部屋に帰る。これから何をしようかと考えていると、急激な睡魔に襲われた。理由は判然としない。午後2時まではお休み時間と言われていたので、ちょっと寝ようとベッドに横になった。ところが2時間寝ても眠気は収まらない。いやむしろ頭が痛くなり、起き上がれないほどだった。

 

2時からはヨーガクラスがあったがパスして様子を見る。しかし改善せず、3時からのトリートメントも見合わせることになる。鳥の声などはよく聞こえるのだが、体はベッドに横たわったまま、完全に力が抜けた状態となる。水分ぐらいは取らないと、と思っていたが、その気力もないほどだったから重症だ。

 

5時過ぎに何とか起き上がった。とにかく5時半の夕飯だけは食べようと思った。それを食べないと翌朝10時半まで食べ物はないのだから。既に食欲ということが脳裏から消えてはいたが、見てみるといんげん豆が煮られていた。これがなかなか美味しい!隠元禅師についてはお茶関連で時々話題に出るが、この豆はインドにも運ばれたのだろうか。有り難い。夕飯にはライスとロ―ティーの両方がついていたのもよかった。

 

食後の散歩を少ししたが、また疲れを感じて部屋に引き込む。PCは、ルーターのお陰で快調にネットに繋がっていたが、それも少し見ていると、またもや眠気が来た。既に昼間5時間も寝ているのに、まだ寝られるのか心配だったが、シャワーを浴びて、ミカンを一つ食べて、9時前には寝入ってしまった。なんだかおかしい。

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