ホーチミン茶旅2023(2)老舗茶荘へ再び

市場の横まで戻ると細い道にはハラール料理屋などが並んでいる。インド系だけではなく、マレー系などもいるのだろうか。それともムスリム観光客向けの店なのだろうか。よくよく見ていると謎は結構深まっていく。そして2つ目のモスクに辿り着く。こちらは中に人が結構いたので遠慮して外から眺めていると、おばさんが『中に入りなよ』という感じで招き入れてくれた。

マリアマンという名前らしい。こちらは観光客も立ち寄るようで有名な寺なのかもしれない。すぐ近くに日本のカレー屋、ココイチがあるのは関連あるのだろうか??それにしてもホーチミンにインド系がそんなに住んでいるとは思わなかった。確かにその昔の貿易都市だから、華人とインド人がいてもおかしくないが、インド系はベトナム戦争などによってどのような影響を受けたのだろうか。そんな歴史が無性に知りたくなる。

ホーチミン郊外に滞在中のNさんがやってきた。Nさんとはヨーガ繋がりで、沖縄やバンコクで知り合い、台湾で茶旅を一緒にしたこともある。取り敢えず今日も茶旅ね、ということで、前回一度行った茶荘を訪ねることにした。まずは市場の横にある松記へ。オーナーは覚えていてくれ、また女性のNさんが一緒だったこともあってか、前回よりかなり対応が柔軟になっており、歴史的な話や家族のことなど色々としてくれた。このお店、いつまで続くだろうか。

続いて、前回一度行って、もう一回来るからと言いながら、突然の帰国となり行けなかった新生茶荘に向かう。ここのオーナーも覚えていてくれ、歓迎してくれた。なぜか六堡茶を飲みながら、情報交換を進める。このお店の間取りが独特で面白い。ベトナム北部の老茶樹についても、知り合いを紹介してくれるという。何と有難いことか。ベトナム高山茶を買って帰る。

お昼はその近くの華人系食堂で食べると、何となくホッとする。そこから車を呼んでショロンへ移動した。前回の旅はショロンに泊まったが、不完全燃焼に終わったので、ちょっと覗いてみる。天后廟などを見たNさんは『こんなホーチミンがあるとは』と驚いている。ザビエル教会なんかもあるので、面白い街ではある。

だがわたしが探したいお茶屋の場所がなぜか分からなくなっていた。もしやすると閉店してしまったのかもしれない。今回はNさんと一緒なので、もう少し話が聞けるかと期待していたが、かなり歩いても見つからない。代わりに高山茶と書かれた紙を見付けたので華語で声を掛けたが、返ってきたのは広東語だった。その店も40年ほどの歴史だというが、雑貨屋さんなどもやっている。結局車で宿に戻り、Nさんと別れた。

夜は前回初めて会ったIさんと再会して、また歴史談義を始めた。場所は宿からほど近いフードコート。かなりきれいで外国人観光客を当て込んで作ったのだろうが、いまやベトナムの若者もかなり酒を飲んでいる。料金はそれなりに高いので、ベトナムの消費力向上が窺える。歴史の話しは果てしなく続き、どんどん遠くへ飛んでいく。

11月10日(金)再会

朝はさわやかなので、朝食後は散歩に出る。今日は北の方にある教会を目指した。30分ぐらい行くと、かなり立派な教会が道路沿いに見える。その建物の形が良く、周囲の目を引く。ホーチミンも本当に色々な宗教が点在している。帰りにトイレに行きたくなり、公園へ駆け込む。ホーチミンの公衆トイレも今やきれいで驚く。その周辺にはバイク配送の人々が大勢待機している。

帰りがけに郵便局に寄る。ここはフランス時代の建物で、郵便を出すというより、観光地として大いににぎわっていた。隣の大聖堂はあいかわらず改修中で姿を現さないが、写真を撮る観光客で溢れている。何とか宿に帰り着くと、意外と疲れてしまい、休む。そこへ旧知のKさんがやってきた。

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