チェンマイ滞在記2023 その3(7)ドイプーメン 転作された茶畑

更に行くと、50年前転作された時に植えられたと思われる茶畑に茶樹がきれいに並んでいる。元気に伸びる茶葉、何とも歴史を感じさせる。標高1300mにあるこの茶畑、環境が守られていて、何とも素晴らしい。その近くにはヨックの家があり、付近には茶を飲める空間も作られているが、この3年使われておらず、これから再整備していく予定らしい。

一緒に来た店員は、実はミャンマーのカレン族だという。彼女は一生懸命に茶葉を摘み、かごに入れていた。そのかごを借りて、記念写真を撮る。まるで自分で摘んだかのような笑顔だ。今日は村を視察しただけで、お茶を飲むこともなく、食事をとることもなかった。フランス人の団体はこれからあの焼き鳥を食べるのだろうか。ウドムが流暢なフランス語で冗談を言っている。ここはどこだろうか、と思ってしまう。

山から下りてきて、宿でランチを食べた。同じものでは、との配慮で、外の食堂から調達したご飯が出てきた。これがまた美味い。それから部屋で少し休み、夕方散歩に出た。この街には数百年前の城壁が一部、いやかなり残っている。更に外へ出ると、清真寺があった。ここは雲南回族の拠点であろう。回族の活動はどのようなものであったのだろうか、是非とも知りたい。

夕飯もまた美味しく食べてしまったが、もう完全に食べ過ぎだった。宿で働く若者も一緒に食べたが、彼はお茶に関心があり、チェンマイからここにやって来たらしい。ちょうど可愛らしいカノジョも来ていた。昨日借りた本も、今晩は完全に枕となり、全く開くことなく、シャワーを浴びると寝入ってしまった。夜はチェンマイより涼しいファーンだ。

2月9日(木)チェンマイに戻る

朝は気持ちよい。今日はパンと卵の洋風朝食を食べて、散歩に出た。いつもは気にならない花などがなぜかきれいに見える。托鉢のお坊さんに祈りを捧げる光景が良く見られる。いつの間にか時間が経ってしまい、車を待たせてしまったのは、申し訳ない。今日はウドムと二人でチェンマイに戻る。

ウドムは車の中で色々な話をしてくれた。コロナ禍でお客が全く来なかったこと、ガイドなどスタッフが故郷に帰ってしまい、今も戻ってこないこと。インバウンドとアウトバウンドは旅行会社でもオペレーションが全く違うこと、などなど。なるほどと思うことが多く、勉強になる。さすが旅行業20年のベテランだ。途中立ち寄ったトイレがテーマパークのようで驚く。

3時間かけてチェンマイまで戻る。昼は最近見付けた牛肉麺の店に入ってみる。英語も通じるし、メニューも英語。でも量は多くない。麺を茹でているおじさんに華語で話し掛けたが、英語で返されてしまった。華人は多いが、華語は通じにくい、という不思議な空間がチェンマイにはある。

宿に戻ると、掃除のおばさんたちが『あんた、どこ行っていたの?心配したわよ』という目でこちらを見ている。確かに何も言わずに2晩部屋を空ければ、失踪したかと心配されただろうか。それでもそんな風に思ってもらえるのは何となく嬉しい。これも長期滞在者の特権かもしれない。

夜は何となく、20年前に入ったターペー門前のマックへ行く。だがメニューを見ても、いつもバンコクで注文するValue Mealがない。ほぼ同じ内容のセットは99バーツではなく、165バーツもする。とうとうマックも値上げか、もう行けないなと思う。因みに宿の横のバーガーキングでも、ポテトとコーラのセットが90バーツと言われて、思わず注文せずに引き上げる。ポテト、高くなっているのだろうか。何とも寂しい話だ。

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