チェンマイ滞在記2023(2)清真寺とベトナム料理

またバイクを呼んで宿に戻る。今度はメーサローンビラの娘、JuJuが車で来てくれた。彼女には昨年お母さんから借りた本を返したくて連絡した。女子大生だった彼女とメーサローンであったのはもう11年前。当たり前だが、随分と大人になり、今や2人の子供の母親だという。

車で城内の麺屋に連れて行ってもらい、麺を食べる。不思議な色で汁も甘い麺、イエンターフォー(インスタ映えするのか、日本人も注目の麺)を注文する。コーヒーを飲みながら食べるというのが如何にもタイだと感じる。彼女は少し不動産関連の仕事をしていたらしい。チェンマイには大量の中国人が不動産を買いに来ており、定住者が増加しているが、その目的は子供をインターに入れるためだとか。勿論不動産価格は中国の半分以下だから、結構な需要があるらしい。

その後行きたいところに送ると言われたので、リンピンスーパーまで送ってもらって別れた。ただここは高級スーパーで買いたいものはなし。それから歩いて橋を渡ると、雲南回族エリアに出た。王和清真寺というモスクがその中心。近所でムスリムカオソイを食べる。麺が独特で、味もチェンマイカオソイとはちょっと違うように思う。

その向かいで餅を焼いていたおじさんがいた。雲南回族だが、台湾に出稼ぎ経験があり、華語を普通に話す。なぜかミャンマーロイヤル(ティミックス)を売っているのが面白く、思わず購入。物流の回族、その歴史は今も続いているのか。モスクはかなり立派だが新しい。学校も併設されている。このモスクは元々1915年に鄭という人が中心となって建てたらしい。あの鄭和の子孫かな。

ターペー通りまで出た。ラミンカフェを見てみようと立ち寄る。100年以上前のランナー様式のビル。中はきれいなカフェとなっており、庭まで続いている。手前ではセラミックが売られている。絵に描いたような女性向けカフェで、その歴史には大いに興味はあるが、私の居場所はない。

そのままランドリーを探して歩く。昔は1㎏30バーツ程度で洗濯してくれたのだが、今はどこを見ても50バーツになっている。コインランドリーもあるのだろうが、今のところ見付からず。疲れたので宿で休息する。東京の寒さから解放されたと喜んでいたが、やはり疲れが出たらしい。夕飯を食べる気力がない。さっき買ったパンをかじって休む。だが夜9時、急に腹が減り、隣にバーガーキングに駆け込み、安いバーガーを1個買って部屋で食べる。

1月20日(金)日本語の先生と

疲れが残ったのか、朝も起きられず、昨日歩いた回族市場で開かれている金曜朝市に行けなかった。とても残念だ。そうこうしている内に、紹介されていたチェンマイ大のPさんが会いに来てくれた。彼女はチェンマイ大学卒で、日本に留学して、修士、博士を取ったというからすごい。もちろん日本語は完璧。

博士論文は『佐渡島と観光』だったとか。何とどんよりした日本海が好き、魚とお酒が好きというまるで日本人のような女性だった。現在偶然サバティカルで時間が自由になると言い、近所のカフェでコーヒーを飲みながら話す。その後ホテルのロビーに場を移して話し続ける。

Pさんはチェンマイ生まれではなく、バンコクの福建華人(曾祖父と祖父が福建から)。父親は医者だという。華人ながら華語は全く出来ない。何と日本語を勉強してから漢字の意味が分かるようになったというから驚いた。北タイ料理は全般的に口に合うが甘いのは嫌い、 辛いのが好きらしい。

観光業中心のチェンマイはコロナ禍で大きな影響を受けた。ただ外国人は来なかったがタイ人国内旅行を政府が支援して、全体的な損害は思ったよりは少なかったという。ランチは地元民が行く広い店舗で、ベトナム料理を食べる。ライスペーパーが懐かしく、美味しく頂く。お客が多いのは何となく新鮮。

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